SHIKAKU DAILY 027
黙礼
MOKUREI
うん、が
いちばん長い返事になる
LYRICS / 027
黙礼
氷が鳴った 缶の底で
遅れて笑う お前の顔
相槌
去年の話に 今年の店の名前が混ざる
喉まで出たのを 炭酸で流す
靴は乾いてる 雨だったのにな
知ってるよ、は 言わないでおく
指の腹で テーブルを撫でる
プリサビ
息を吸う 言葉を飲む
その隙間に 火が入る
名前を呼びかけて やめた
サビ
相槌 打つよ 何度でも
相槌 打つよ 熱いまま
相槌 打つよ 曲がらないように
お前の話が 形になるまで
俺は隣で 槌を持ってる
自販機の灯りで 肩だけ白い
お前が気づいた 俺が気づいたことに
声が少し 高くなる
やめろよ、も 言わない
首の重さで うなずいて返す
サビ
相槌 打つよ 聞こえてる
相槌 打つよ 崩さない
相槌 打つよ 曲がらないように
お前が嘘を 打ち直すまで
俺は隣で 槌を持ってる
ブリッジ
黙るのは 逃げじゃない
まだ熱いうちに 形を決めさせたい
うん、が いちばん長い返事になる
お前が振り下ろすまで 俺は待ってる
ラストサビ
相槌 打つよ 四回目
相槌 打つよ 名前を呼ぶ
相槌 打つよ 曲がらないように
真ん中に置いた その鉄が冷めたら
俺の槌は 置いていい
アウトロ うん