もうやめる
MOU YAMERU
それでも 腹は減る
LYRICS / 000
もうやめる
イントロ もうやめる
画面に「不合格」が残ってる
親指でそっと 明かりを落とす
十二分後に 画面を伏せた
母の名前を押し 息を吸い直す
電話の向こうで 鍋のふたが鳴る
母に「どうだった」と言わせる前に
乾いた唇を 舌で濡らして
僕が先に「もうやめる」と言った
プリサビ
止める言葉は まだ言わないで
今度は僕が 答えを出すから
サビ
もうやめる
もうやめる
もうやめる
電話の向こうで 鍋の音がやんだ
選ばれなかった 今度は僕が選ぶ
「まだできる」より この声を聞いて
夢の返事を待つのをやめる
もうやめる 僕が決める
母はしばらく 鍋の火を止めた
電話の向こうが 静かになった
「おつかれさま」と 母は低く言った
止めてほしかったと 僕は気づいた
奥歯を噛んで 画面を見ない
「うん、僕が決めた」声はもう揺れない
サビ
もうやめる
もうやめる
もうやめる
母さん 止めてほしかったよ
選ばれなかった 今度は僕が選ぶ
痛くないふりまではしない
夢の返事を待つのをやめる
もうやめる 僕が決める
ブリッジ
母は鍋の火を またつけた
鍋の音が 戻ってきた
「帰っておいで」とは言わなかった
ただ「わかった」と 僕に返した
ブリッジ
もうやめる
もうやめる
もうやめる
僕も「わかった」と 母に返した
ラストサビ
もうやめる
もうやめる
もうやめる
母さん これが僕の答えだ
選ばれなかった 今度は僕が選ぶ
夢を諦めた それでいい
夢を諦めて 母のいる家へ帰る
アウトロ
電話を切る前 母が聞いた
「ごはんは食べる?」
伏せていた電話を 手のひらに戻し
僕は迷わず 「食べる」と言った
もうやめる
それでも 腹は減る