SHIKAKU DAILY 055
任せて
MAKASETE
任された鍵は いつか渡す鍵になる
LYRICS / 055
任せて
イントロ カチッ 任せて
閉店五分前 札を裏返す
師匠が鍵を 僕の掌に置く
擦れた縁が 体温を拾う
「あとは頼んだ」 低い声がする
プリサビ
任せて 任せて
この手で回す
任せて 任せて
鍵ごと受ける
任せて 任せて
あとは僕がやる
怖くないとは 言わない
それでも目だけは そらさない
サビ
任せて 重さごと受ける
震える手でも 鍵は回せる
任せて 師匠の癖まで
この目と耳で 覚えてみせる
守るだけでは 渡せない
僕の手つきで 店を動かす
任せて 任せて
今夜から 僕が鍵を回す
師匠の背中が 角を曲がる
少し開いた 引き出しを閉める
ずれた札を 指先で直す
鍵は ここにある
灯りを落とす
鈴が静まる
掌だけが
まだ あたたかい
サビ
任せて 重さごと受ける
震える手でも 鍵は回せる
任せて 任せて
僕の手つきで 店を動かす
ブリッジ
擦れた縁を 親指でなぞる
同じ場所を 師匠も握っていた
渡されたのは 鍵だけじゃない
渡す役目まで 受け取ったんだ
任された鍵は いつか渡す鍵になる
その日が来るまで 店を育てる
静かな店内で 深く頭を下げる
鍵を握り直して 扉を閉める
ラストサビ
任せて 重さごと受ける
震える手だから 鍵を離さない
任せて 師匠の後を
この手で継いで 店を動かす
守るだけでは 渡せない
僕の手の跡も 鍵に残す
任された鍵は いつか渡す鍵になる
その日が来るまで 店を育てる
任せて 任せて
今夜は僕が 鍵をかける
アウトロ 任せて