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日本には、本当にお金がないのか。

「今年の財布」と「国全体の資産」を混ぜずに、家計、企業、政府、基金、外貨準備、ゴールド、海外資産の箱を全部並べるデータジャーナリズムです。「財源がない」は、「お金が存在しない」と同じではありません。ただし、持っている資産を全部自由に使えるわけでもありません。

先に、答え

日本全体で見れば、お金と資産は「ある」。対外純資産は561.8兆円(2025年末)で8年連続増・過去最大、主要国比較でドイツ・中国に次ぐ第3位です。「ない」のは、今年の一般会計というひとつの財布の枠。だから「財源がない」と「日本にお金がない」は別の話です。ただし、資産の多くには使いみちの制約や対応する負債があります。日本の家計は資産の51.0%を現金・預金で保有し(米国11.5%・ユーロエリア31.8%、2025年3月末・日本銀行)、お金が「ない」のではなく「動かない」構造が見えます。

4つの代表的な数字(基準日も対象範囲も異なり、単純合計できません)

このページで読めること

  1. 2024年度の部門別純貸出:企業+13.9兆円、金融機関+5.2兆円、家計+12.9兆円、一般政府▲8.9兆円。日本全体では29.2兆円の資金余剰(統計上の不突合6.4兆円を含む。内閣府 国民経済計算)
  2. 学校で教わるのは「ない」の側だけ:文科省の学習指導要領解説(中学社会編・高校公民編)を全文検索すると、財政・租税・社会保障・国債(高校)は明記される一方、「特別会計」は中高とも0回、国内の「基金」も0回、「対外純資産」は高校に1回のみ
  3. 政府の中の財布マップ(一般会計・13の特別会計・基金・外貨準備・日本銀行は別主体)
  4. 税金・国債・保険料が同じ会計で混ざり、「税金の何円が貯金されたか」という一つの公式数字は存在しないこと
  5. 貯金のように見える箱:一般会計の翌年度繰越し約10.24兆円・不用額約4.31兆円・特別会計剰余金15.2兆円(2024年度)・基金残高17.6兆円(2024年度末)
  6. 公的ゴールドの監査:外貨準備の約846トン(2026年7月末・2,720万トロイオンス)と、一般会計の48トン(2025年3月末・帳簿1,043.68億円・時価7,264.22億円)は別の箱で、基準日も異なる
  7. 結び:日本にお金がないのではなく、みんなが同時に、使うより守ることを選んでいるのかもしれない(仮説・解釈)

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