Thought Atlas
宗教・哲学・神話・心理・スピリチュアル。ばらばらに語られてきた人類の思想を、同じ土俵に並べて見比べるための地図です。
「人はなぜ苦しむのか」「死んだらどうなるのか」といった同じ問いに、それぞれの思想がどう答えてきたかを横に並べます。どれが正しいかは決めません。似ているところと、決定的に違うところを、根拠の区分つきで示すだけです。
この画面はJavaScriptなしでも読める簡易版です。地図・年表・検索を使うには、JavaScriptを有効にしてページを開き直してください。
数字は 2026年7月13日 時点のデータを数えたものです。問いへの答えは全部で 87 通り、概念の解釈は全部で 94 通り入っています。
ヴェーダに発する多層的な宗教文化の総体。梵我一如 — 宇宙の根源(ブラフマン)と自己の本体(アートマン)の同一性 — を核心の洞察とし、多様な神々と実践を包摂する。
唯一神とイスラエルの民の契約を核とする、最古の一神教。信条より実践(律法)を重んじ、テキスト解釈の伝統を数千年にわたって蓄積してきた。
神話による説明から、理性(ロゴス)による吟味へ。「善く生きるとは何か」「世界は何でできているか」を、権威ではなく論証によって問う営みの原点。
仁(思いやり)と礼(かたち)を軸に、家族から国家まで秩序と道徳を築くことを説く。死後や超越より、現世の人間関係の倫理に集中する点に特徴がある。
苦の構造をみつめ、その原因である渇愛と無知を智慧と実践によって手放すことを説く。神への信仰ではなく、心の観察と変容を中心に置く点で宗教と心理学の両方の顔を持つ。
仏教 ・ キリスト教 ・ イスラム教 ・ ユダヤ教 ・ ヒンドゥー教 ・ 神道 ・ 道教・道家思想
儒教 ・ 古代ギリシャ哲学 ・ ストア哲学 ・ 実存主義
深層心理学・精神分析
マインドフルネス ・ 現代スピリチュアル
対象を掴んで離せない心の状態。仏教の中心概念だが、制御できないものへの固執が苦しみを生むという発見は、複数の伝統と現代心理学が独立に到達している。
なぜ苦しみがあるのか、どう向き合うのか — おそらく人類の思想の最も普遍的な出発点。説明する伝統、引き受ける伝統、治療する伝統に分かれる。
他者へ向かう心の最上位語。だが各伝統が「愛」と呼ぶものは、無条件の贈与から人格の陶冶、宇宙的合一まで幅広く、翻訳が最も困難な概念の一つ。
すべての伝統が向き合わざるを得ない、確実で不可知の出来事。継続(輪廻・復活・不死)を説く伝統、不可知に留まる伝統、消滅を直視する伝統に分かれる。
何が善で何が悪か、その根拠は何か。神の命令、宇宙の理法、人間の本性、社会の合意、力の系譜 — 根拠づけの違いがそのまま文明の違いになっている。
瞑想アプリ・企業研修・公教育への導入が進む一方、「McMindfulness」批判も起こる。並行して意識のハード・プロブレム、サイケデリック研究、AIと意識の問いが学術の前線に戻ってきた。
カバットジンがマサチューセッツ大学医療センターで、仏教瞑想を世俗の医療プログラムに再構成する。
組織宗教の外で、東洋思想・神秘主義・心理学・自己啓発が市場を介して混合される。「宗教ではなくスピリチュアル」という自己理解が広がる。
鈴木大拙の禅の紹介、ビート世代、60年代カウンターカルチャーを通じて、仏教・ヨーガ・道教が西洋の若者文化に流入する。
リビドー概念の解釈と後継者問題をめぐり、精神分析運動が分裂。ユングは分析心理学を開く。
シャーキヤ族の王子として生まれ、老病死の苦に直面して出家。苦行を経て菩提樹下で覚り、以後45年間、苦の構造とその止滅の道を説いた。
ローマ支配下のガリラヤでユダヤ教の刷新運動を行った。神の国の到来を宣べ、律法の内面化と敵への愛を説き、エルサレムで十字架刑に処された。
メッカの商人。40歳頃に洞窟での瞑想中に啓示を受けたとされ、唯一神への帰依を説いた。迫害を逃れてメディナへ移り(ヒジュラ)、宗教共同体と社会制度を一体で築いた。
伝承では、エジプトで奴隷とされたイスラエルの民を導いて脱出させ、シナイ山で神から律法(十戒)を授かったとされる。
当初はイエスの信徒を迫害するファリサイ派ユダヤ教徒だったが、ダマスコ途上の回心体験を経て、異邦人への宣教者となった。
この地図の記述は、原典と研究書にひもづけています。「原典に明記」「研究者の解釈」「議論あり」「AIによる推定」を区別して表示します。
初期仏教の教えを伝える最古層の経典の一つ。ただし釈迦の直接の言葉そのものではなく、教団による編纂を経ている。
初期仏教の教説集。口伝を経て文字化されており、成立層の分析が研究対象になっている。
ユダヤ教の正典。文書仮説など成立過程をめぐる文献学的研究が多数ある。
イエスの死後、弟子と初期教会によって書かれた。最古のパウロ書簡は50年代、福音書は70年以降の成立とされる。
ムハンマドへの啓示の記録。第3代カリフ・ウスマーンの時代に標準本文が確定した。
ヴェーダ末期の哲学的文献群。梵我一如の思想の源泉。成立年代には幅がある。
叙事詩マハーバーラタの一部。ヒンドゥー教の実践哲学の中心テキスト。
孔子の言行録。孔子自身の著作ではなく、弟子・孫弟子の世代による編纂。
残りの情報源はサイト内の各思想ページの末尾に載せています。
まず「問い」から入るのがおすすめです。「人はなぜ苦しむのか」のような一つの問いに、14の思想がどう答えたかが横に並びます。
データ基準日 2026年7月13日 — 思想アトラス(J-Catalyst)。内容が古いと感じたら こちらから読み込み直せます。