城山の登り口に立つ門と石垣。門は明治以降にほかの場所から移されたもので、江戸時代にはここに門はなかったとされる
上条ジョーCC0Wikimedia Commons

島根県 · 浜田市

浜田城

はまだじょう

Hamada Castle

島根県浜田市

城平山城続日本100名城 170番

この城らしさ

長州軍が迫った1866年、浜田藩は自分たちの城に火を放って退いた。

なぜ?

浜田城は約250年のあいだ浜田藩の政治の中心でした。ところが1866年の幕府と⁠長州藩の戦いで、大村益次郎の率いる長州軍に敗れ、藩主・松平武聡の側は城に火を放って退きました(自焼退城)⁠。山の上には、そのときに失われた建物の石垣だけが残っています。[1][3]

見逃したくない3つ

01
本丸の三重櫓(天守)跡。城の中で櫓はこの一つだけだった上条ジョーCC0Wikimedia Commons

本丸と、天守の役目をした三重櫓の⁠跡

見る場所
城山(亀山)⁠の頂上の本丸
注目する部分
本丸の北西の角にあった三重櫓(天守)⁠の跡と、本丸を囲む石垣
ここが面白い
本丸には高さ約14mの三重櫓があり、天守の役目をしていました。浜田市によると、城の中で櫓はこの一つだけでした。城を築いた古田重治は、亀の言い伝えにちなんで山の名を鴨山から亀山に⁠改めたといわれています。[1][7]
見られるか
外から見られる城山公園と⁠して自由に歩ける。建物はない。
02
二ノ門の石垣。通路を折り曲げる枡形の形が石垣に残る上条ジョーCC0Wikimedia Commons

二ノ門の枡形の石垣

見る場所
本丸へ上る途中、二の丸の二ノ門跡
注目する部分
通路を直角に⁠折⁠り⁠曲げるように組まれた石垣と⁠石段
ここが面白い
二ノ門と⁠中ノ門は、門の上に長屋をのせた多門造りの門でした。四角く囲んだ枡形の中で道を曲げ、攻めてくる敵の勢いを⁠止めるしかけです。門は焼けましたが、石垣が形を伝えています。[1][7]
見られるか
外から見られる城山公園の園路から見られる。
03

御便殿を使った浜田城資料館

見る場所
城山のふもと、浜田川側
注目する部分
1907年の皇太子の宿泊所と⁠して建てられた建物と、浜田城・北前船の港・外ノ浦の展示
ここが面白い
城の建物が残っていない浜田では、城の姿や⁠浜田藩の歴史を知るのにまずここを訪ねたい。2019年に開館し、入館は無料。続日本100名城スタンプ⁠もここにある。[2][4]
見られるか
外から見られる開館日のみ(9:00〜17:00)⁠。

訪問の目安

最寄り駅
JR浜田駅から徒歩約20分
登り
少し登る
所要時間の目安編集部の目安
城山を歩いて資料館も見るなら1時間〜1時間半⁠が目安
料金
無料
時間
9:00〜17:00
立入り
自由に見学できる

城山公園は24時間、無料で入れる。続日本100名城スタンプ⁠は濱田護國神社社務所(8:00〜16:00)⁠と浜田城資料館(9:00〜17:00)⁠。御城印は護國神社社務所と、JR浜田駅1階⁠の観光協会特産品販売所⁠で販売。

確認日:

この城の物語

01
史実

川と⁠海に囲まれた⁠丘

浜田城は、浜田の町の中心にある⁠丘(亀山)⁠に築かれました。丘は浜田川や⁠浅井川、北の松原湾に囲まれ、川と⁠海を天然の堀と⁠して使えました。[1][7]

02
史実

古田重治が4年で築いた

1619年、古田重治は伊勢の松坂(三重県)から浜田へ移り、5万5千石あまりの領主になりました。領内を見て回ってこの丘を選び、1620年2月⁠に工事を始めて、1623年には城と⁠城下町の工事を終えたと⁠伝わります。[1]

03
研究上の解釈

中国地方の西をおさえる⁠藩

古田家のあとは松平家や⁠本多家が入れ替わりで治めました。浜田藩は、広島の福山藩とともに中国地方をおさえる大事な役目を負っていたと⁠浜田市観光協会⁠は紹介しています。藩主のなかには、幕府の老中首座を務めた人もいました。[3]

04
史実

長州軍に敗れ、自ら火を放つ

1866年、幕府と⁠長州藩の戦い(第二次幕長戦争)で、大村益次郎の率いる長州軍が浜田に攻め込みました。浜田藩は大きく負け、7月18日、藩主・松平武聡の側は城に火を放って退きました。これで浜田城は248年続いた城の役目を終え、浜田は長州藩の支配下に入りました。[1][3]

05
史実

石垣の残る城山公園

いま城跡は城山公園になり、本丸から三の丸へ階段のように重なる石垣が残っています。1962年に島根県の史跡に指定され、2017年には続日本100名城(170番)⁠に選ばれました。約300本の桜が咲く花見の名所でもあります。[1][5][6][7]

この城の人びと

年表

  1. 古田重治が松坂から浜田へ移る[1]

  2. 築城を始める[1]

  3. 城と⁠城下町の工事が終わったと⁠伝わる[1]

  4. 松平(松井)家が入る[3]

  5. 長州軍に敗れ、城に火を放って退く(自焼退城)[1][3]

  6. 島根県指定史跡⁠になる[1]

  7. 浜田城資料館が開館[2]

建物と⁠遺構

天守の状態

天守は失われた

本丸に高さ約14mの三重櫓(天守)⁠があったが現存しない。浜田市は1866年の自焼退城で城の役目が⁠終わったとしている。

城全体のいま

城山公園と⁠して整備され、石垣と⁠曲輪が残る。城跡の中に濱田護國神社がある。ふもとに浜田城資料館。

主な建物

現存しない

三重櫓(天守)

本丸北西の角。城内で唯一の櫓。[1][7]

跡地のみ

二ノ門・中ノ門

多門造りの門。石垣が残る。[1][7]

移築して現存

登城口の⁠門

津和野藩の武家屋敷の⁠門(のちの浜田県庁の門)⁠を1967年に移したもの。江戸時代にこの場所に門はなかった。[7]

基本データ

種類
城
地形による分類
平山城平地の中の丘に築いた⁠城編集部記事
時代
近世編集部記事
天守の状態
天守は失われた天守はあったが、今は残っていない(天守台などが残る場合がある⁠)編集部記事
築城者
古田重治日本城郭協会
築城
元和6年(1620)~元和9年(1623)日本城郭協会
主な城主
古田氏、松平氏、本多氏日本城郭協会
廃城
慶応2年(1866年)Wikipedia
見られる遺構
石垣・土塁・門・曲輪・虎口編集部記事
文化財指定
島根県指定史跡(浜田城跡)(1962年)編集部記事
名城選定
続日本100名城 170番日本城郭協会

旅の情報

立入り

自由に見学できる

城山公園は24時間、無料で入れる。続日本100名城スタンプ⁠は濱田護國神社社務所(8:00〜16:00)⁠と浜田城資料館(9:00〜17:00)⁠。御城印は護國神社社務所と、JR浜田駅1階⁠の観光協会特産品販売所⁠で販売。

住所

〒697-0027 島根県浜田市殿町[1][3]

確認日: 2026-10-04

最寄り駅と⁠行き方

JR浜田駅JR山陰本線

徒歩約20分 · 少⁠し登る

駅から徒歩約20分。周布方面行きのバスで「城山公園前」下車なら徒歩約5分(資料館へは約3〜6分)⁠。本丸までは石段を上る。[2][3][4]

確認日: 2026-10-04

開館時間・料金

浜田市浜田城資料館(御便殿)
時間
9:00〜17:00
休館・休み
月曜(祝日の場合は翌日)⁠、祝日の翌日、展示替え期間、12月29日〜1月3日
料金
無料[2]
確認日: 2026-10-04

車・駐車場

浜田自動車道浜田ICから約10分。浜田城資料館の駐車場(乗用車26台・バス3台・障がい者用区画あり、無料)⁠。濱田護國神社の駐車場は普通車10台。[2][8]

確認日: 2026-10-04
公園・城域の開放時間
24時間(浜田市観光協会)[3]確認日: 2026-10-04
所要時間の目安編集部の目安
城山を歩いて資料館も見るなら1時間〜1時間半⁠が目安
階段・坂・足もと
標高約68mの丘で、本丸までは石段と⁠坂を上る。[7]
車椅子・ベビーカー
浜田城資料館は車いす・段差解消機の貸出がある。城山の上へのバリアフリー対応⁠は確認できなかった。[2]確認日: 2026-10-04
トイレ・休憩
確認できなかった。
英語案内・音声ガイド
英語の現地案内は確認できなかった。
季節の楽しみ
3月下旬〜4月上旬⁠に約300本のソメイヨシノが咲く。秋は紅葉。[5]
撮影のルール
確認できなかった。
工事・休館・立入制限
特になし(2026年10月4日時点⁠で確認できたもの)⁠。[2]確認日: 2026-10-04

編集部ガイド(見どころレビュー)

資料と⁠確認した情報をもとにした編集部の解説です。現地訪問の体験談ではありません。

こんな人におすすめ

幕末の戦いの歴史に興味がある人、桜の季節に城跡を歩きたい人、駅から歩ける気軽な城跡を探している人に向く。

ここを見ると⁠面白い

本丸の三重櫓跡に立ち、ここにあった天守の役目の櫓を思い浮かべる。上る途中の二ノ門跡では、道を折り曲げる枡形の石垣を確かめたい。

訪ねる前に

城の建物は1866年の戦いで失われ、石垣だけが残る城跡。資料館は月曜などが休みなので、スタンプや⁠展示が目当てなら開館日を確かめて行く。

楽しみかた

先にふもとの資料館で城の古い絵図や⁠浜田藩の歩みを見てから城山に上ると、何もない広場が「ここに何があったか」で見えてくる。

訪問者レビュー

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異説・未確認の⁠点

出典

  1. 1
    浜田城跡(島根県指定文化財)浜田市municipal確認日:
  2. 2
    浜田市浜田城資料館浜田市municipal確認日:
  3. 3
    浜田城跡(続日本100名城)はまナビ(浜田市観光協会)tourism確認日:
  4. 4
    浜田市浜田城資料館(御便殿)はまナビ(浜田市観光協会)tourism確認日:
  5. 5
    浜田城山公園はまナビ(浜田市観光協会)tourism確認日:
  6. 6
    続日本100名城一覧公益財団法⁠人日本城郭協会jokaku確認日:
  7. 7
    浜田城(補助資料)Wikipedia日本語版other確認日:
  8. 8
    濱田護國神社はまナビ(浜田市観光協会)tourism確認日:
  9. 9
    日本100名城・続日本100名城一覧公益財団法⁠人日本城郭協会jokaku確認日:
  10. 10
    Wikipedia「浜田城」Wikipedia日本語版wikipedia確認日:
  11. 11
    Wikidata Q11284269Wikidatawikidata確認日:

掲載の状況

  1. 候補を発見確認済み
  2. 城郭・城跡と⁠して確認確認済み
  3. 基本情報を掲載確認済み
  4. 詳細記事を掲載確認済み
  5. 写真の利用条件を確認確認済み
  6. 訪問情報を確認確認済み

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