本丸に建つ天守と、天守につながる本丸御殿(懐徳館)(2017年1月撮影)。天守は1749年の再建で、本丸の建物とともに江戸時代から残る。
SuicasmoCC BY-SA 4.0Wikimedia Commons

高知県 · 高知市

高知城

こうちじょう

Kōchi Castle

高知県高知市

城平山城日本100名城 84番

この城らしさ

天守のすぐ横に殿さまの御殿がつながったまま、江戸時代の本丸がそっくり残っている。

なぜ?

高知城の本丸には、天守と⁠本丸御殿(懐徳館)⁠、門や櫓、塀が江戸時代の建物のまま並んでいます。管理事務所は、本丸御殿が天守に接続する形を残すのは高知城だけと⁠説明しています。1727年の大火のあと、1749年に建て直された天守が現存12天守の一つです。[3][1]

見逃したくない3つ

01
本丸に建つ天守と、天守につながる本丸御殿(懐徳館)(2017年1月撮影)。天守は1749年の再建で、本丸の建物とともに江戸時代から残る。SuicasmoCC BY-SA 4.0Wikimedia Commons

天守と、つながる本丸御殿

見る場所
本丸。天守と⁠本丸御殿(懐徳館)⁠は中でつながっていて、入口は一つ(有料)
注目する部分
御殿の上段の間や、土佐の荒波を表した「打ち分け波の欄間」。天守の最上階をめぐる廻縁と⁠高欄
ここが面白い
天守は外から見ると⁠4重で、入母屋屋根の上に望楼をのせた古い⁠形(望楼型)⁠を伝えています。最上階の廻縁と⁠高欄は、初代藩主の山内一豊が前の居城・掛川城をまねて造ったと⁠いわれ、当時の四国では高知城だけの珍しい形でした。欄間は江戸時代中期の土佐の名工・武市甚七の作と⁠いわれます。[2][3][5][7]
見られるか
外から見られる天守・懐徳館は9:00〜17:00(最終入館16:30)⁠、18歳以上500円。中にトイレはない。
02
追手門と、その奥の山の上に見える天守(2020年12月撮影)。追手門と天守がそろって残る城は数少ない。Saigen JiroCC0Wikimedia Commons

追手門と⁠天守を一枚に

見る場所
城の正面入口、追手門の前の広場
注目する部分
石垣の上に建つ追手門と、その奥の丘の上の天守。門の石落としや⁠矢狭間塀
ここが面白い
管理事務所によると、追手門と⁠天守がともに残っているのは高知城・丸亀城・弘前城の3城だけで、ここは両方を無理なく一枚の写真に収められる場所です。追手門は1664年に再建され、1801年に大修理を受けました。柱を包む板には、そのころの職人が残した落書きもあります。[1][3]
見られるか
外から見られる追手門は無料で通れる。本丸以外の高知公園は24時間開いている。
03
本丸と二ノ丸の間の空堀に建つ詰門(2007年5月撮影)。下は門、2階は二ノ丸と本丸を結ぶ渡り廊下になっている。小池隆CC BY 4.0Wikimedia Commons

2階が渡り廊下の詰門

見る場所
本丸と⁠二ノ丸の間の空堀
注目する部分
門の上の2階が、二ノ丸と⁠本丸を結ぶ廊下橋になっているつくり
ここが面白い
本丸と⁠二ノ丸の間には高低差約4mの空堀があり、その仕切りに門を建て、門の2階を渡り廊下にしています。江戸時代には「橋廊下」とも呼ばれ、管理事務所は高知城歴史博物館⁠の資料を引いて、現存例は全国でこの詰門だけと⁠紹介しています。[3][8]
見られるか
一部見られる2026年8月17日〜11月2日(予定)⁠はシロアリ対策工事⁠で詰門の東側や⁠梅ノ段の一部、廊下門2階の一部が立入制限。二ノ丸から本丸へは通れ、天守・懐徳館は通常どおり公開。

訪問の目安

最寄り駅
とさでん交通路面電車「高知城前」電停から徒歩約2分
登り
急な登り
所要時間の目安編集部の目安
公式の目安で平均1時間。高知城歴史博物館⁠もあわせるなら2時間ほど
料金
18歳以上500円(20名以上の団体400円)⁠、18歳未満は無料(学生証などを提示)⁠。障害者手帳などを持つ人と⁠介助者1名、高知県・高知市の長寿手帳を持つ人は無料。高知城歴史博物館とのセット券800円(企画展期1,040円)⁠。キャッシュレス決済可
時間
9:00〜17:00(最終入館16:30)⁠。ゴールデンウィーク⁠や祭りの時期は延長あり
立入り
自由に見学できる

本丸以外の高知公園は24時間・無料で歩ける。本丸エリア(天守・懐徳館など)⁠は有料で開館時間内のみ。日本100名城スタンプ⁠は天守窓口(開館日の9:00〜17:00)⁠。2026年11月2日(予定)まで、詰門の東側・梅ノ段の一部・廊下門2階の一部がシロアリ対策工事⁠で立入制限。

確認日:

この城の物語

01
史実

大高坂山を新しい城の地に

関ヶ原の戦いで徳川方についた山内一豊は、土佐一国を与えられ、1601年1月⁠に長宗我部氏の居城だった浦戸城に入りました。その年のうちに、いまの城山である大高坂山を新しい城の場所に決めて幕府に報告し、百々越前を総奉行にして工事を始めました。[1][9]

02
史実

10年がかりの城づくり

1603年に本丸と⁠二ノ丸の石垣ができ、本丸の建物が完成して一豊が入城しました。この年、大高坂山は「河中山」と⁠改められますが、たびたび水害に悩まされたため、のちに「高智山」と⁠改め、いつしか「高知」になったとされます。1611年に三ノ丸が完成し、着工から10年目でほぼ城の全体が整いました。[1][7]

03
史実

1727年の大火と⁠再建

1727年、城下町の大火が城に燃え移り、追手門を残して天守をはじめほとんどの建物が焼けました。藩は1729年に再建を始め、1749年に天守が完成します。これがいまの天守です。⁠三⁠ノ⁠丸まですべての建物が整ったのは1753年で、再建に25年かかりました。[1][2]

04
史実

本丸と⁠追手門が残った

明治の廃城令で、天守など本丸のまわりの建物と⁠追手門を残して、ほかの建物は⁠取⁠り⁠払われました。1874年に高知公園と⁠して一般に開放されます。1934年に国宝(1950年からは重要文化財)⁠に指定され、いまは天守・本丸御殿・門・塀など15棟が国の重要文化財です。[1][4]

05
史実

修理を重ねて守る

1948年から天守をはじめと⁠する建物の修理が始まり、1959年に完成しました。その後も本丸南の石垣(2004年)⁠、三ノ丸の石垣(2010年)⁠、追手門東北矢狭間塀(2016年)などの修理が続いています。2026年にはライトの光に集まるシロアリから建物を守るため、6〜7月に天守のライトアップを一時休止し、8〜11月には詰門と⁠廊下門でシロアリ対策工事⁠を行っています。[1][8][10]

この城の人びと

年表

  1. 山内一豊が土佐に入り、大高坂山で築城を始める[1][9]

  2. 本丸が完成し、一豊が入城[1]

  3. 城下の大火で、追手門を残しほとんどの建物を焼失[1]

  4. いまの天守が完成[1][2]

  5. 高知公園と⁠して一般に開放[1]

  6. 国宝に指定(1950年から重要文化財)[1][4]

  7. 戦後の修理工事が完成[1]

建物と⁠遺構

天守の状態

現存天守

望楼型の独立式天守。1749年再建で、現存12天守の一つ(国重要文化財)⁠。階数の表し方は資料で異なり、管理事務所は「4重5階」(よくある質問)とも「外観4重・内部3層6階」(天守の構造)とも説明し、日本城郭協会は「四重六階」と⁠している。

城全体のいま

城跡は高知県が運営する高知公園。本丸に天守・本丸御殿などが江戸時代のまま残り、追手門も残る。本丸以外の公園は24時間開いている。追手門の向かいに高知城歴史博物館⁠がある。

主な建物

現存国重要文化財

天守

1749年再建。高さ18.5m。[2][4][7]

現存国重要文化財

懐徳館(本丸御殿)

天守につながる御殿。天守と⁠一緒に見学できる。[3][4]

現存国重要文化財

追手門

1664年再建、1801年に大修理。1727年の大火で焼け残った。[1][3][4]

現存国重要文化財

詰門・廊下門・黒鉄門・納戸蔵・東多聞・西多聞

本丸まわりの門・櫓・蔵。[4]

現存国重要文化財

矢狭間塀(6か所)

天守・黒鉄門・追手門のまわりの塀。[4]

基本データ

種類
城
地形による分類
平山城平地の中の丘に築いた⁠城編集部記事
時代
近世編集部記事
天守の状態
現存天守江戸時代以前に建てられた天守が今も残る編集部記事
築城者
山内一豊日本城郭協会
築城
慶長6年(1601)日本城郭協会
主な城主
山内氏日本城郭協会
廃城
1871年(明治4年)Wikipedia
見られる遺構
櫓・櫓台・門・石垣・堀・曲輪・虎口・天守台編集部記事
文化財指定
国重要文化財(天守・懐徳館・追手門など15棟)(1934年)⁠、国史跡(1959年)編集部記事
名城選定
日本100名城 84番日本城郭協会

旅の情報

立入り

自由に見学できる

本丸以外の高知公園は24時間・無料で歩ける。本丸エリア(天守・懐徳館など)⁠は有料で開館時間内のみ。日本100名城スタンプ⁠は天守窓口(開館日の9:00〜17:00)⁠。2026年11月2日(予定)まで、詰門の東側・梅ノ段の一部・廊下門2階の一部がシロアリ対策工事⁠で立入制限。

住所

〒780-0850 高知県高知市丸⁠ノ内1丁目2番1号(高知城管理事務所)[5]

確認日: 2026-10-03

最寄り駅と⁠行き方

とさでん交通路面電車「高知城前」電停とさでん交通路面電車(JR高知駅前からはりまや⁠橋で乗り換え、各約5分)

徒歩約2分 · 急⁠な登り

電停から高知城の目の前にある高知城歴史博物館まで徒歩約2分。追手門から本丸までは石段158段、天守の中にも40段ある。[6][7]

確認日: 2026-10-03

開館時間・料金

高知城天守・懐徳館(本丸)
時間
9:00〜17:00(最終入館16:30)⁠。ゴールデンウィーク⁠や祭りの時期は延長あり
休館・休み
12月26日〜1月1日
料金
18歳以上500円(20名以上の団体400円)⁠、18歳未満は無料(学生証などを提示)⁠。障害者手帳などを持つ人と⁠介助者1名、高知県・高知市の長寿手帳を持つ人は無料。高知城歴史博物館とのセット券800円(企画展期1,040円)⁠。キャッシュレス決済可[5]
確認日: 2026-10-03

車・駐車場

高知自動車道・高知ICから約15分。高知公園駐車場(7:30〜18:30、年中無休)普通車65台・最初の1時間370円、以降30分110円。バス9台(最大20台)⁠・最初の1時間580円、以降30分230円。二輪は不可。[5]

確認日: 2026-10-03
公園・城域の開放時間
本丸以外の高知公園は24時間開放。ライトアップは日没後〜22:00[7]確認日: 2026-10-03
所要時間の目安編集部の目安
公式の目安で平均1時間。高知城歴史博物館⁠もあわせるなら2時間ほど
階段・坂・足もと
追手門から本丸まで石段158段。城内には石段や⁠砂利の坂道が多く、急な傾斜が続く。[7]
車椅子・ベビーカー
自力で登城がむずかしい人は、平日9:30〜15:00に限り、1週間前までに申請すれば自分の車で二ノ丸まで入れる(土日祝は不可)⁠。北入口から本丸まで車いすで約650m・15〜20分のルート案内があり、黒鉄門には予約制の簡易スロープを置ける。車いすの貸し出しは城ではなく、こうち観光ナビ・ツーリストセンター⁠で無料。バリアフリー対応トイレ⁠は梅ノ段・三ノ丸・辷山・駐車場・追手門にある。[12][7]確認日: 2026-10-03
トイレ・休憩
天守・懐徳館の中にはない。公園内の二ノ丸・三ノ丸・梅ノ段・追手門広場・駐車場にある。[7]
英語案内・音声ガイド
公式サイトの案内に英語の見出しがある。追手門広場の観光案内所から無料ガイド(9:10・13:30出発)⁠があるが、英語対応は未確認。[7]
季節の楽しみ
春は花見の名所。夜は天守がライトアップされる。2026年10月24・25日と⁠11月21〜23日⁠は「高知城オータムフェスティバル」で開館延長(10:00〜19:00、11月21日は21:00まで⁠)⁠。[7][13]
撮影のルール
個人の記念撮影は申請不要で、天守や⁠懐徳館の中でも撮れる。ドローン、許可のないYouTube・TikTok・ライブ配信などは禁止。商業撮影は2週間前までに高知県歴史文化財課⁠へ申請。[7][14]
工事・休館・立入制限
詰門と⁠廊下門のシロアリ対策工事(2026年8月17日〜11月2日予定)⁠で一部立入制限。天守・懐徳館は通常公開。「よさこい高知宵の舞〜秋の陣〜」期間中は開館延長し、チケット販売は16:30でいったん止まり17:00に再開。[8][15]確認日: 2026-10-03

周辺の楽しみ

博物館

高知県立高知城歴史博物館

高知城の目の前にある県立博物館。土佐藩や⁠高知県ゆかりの歴史資料を展示し、高知城の見どころも紹介する。9:00〜18:00(日曜は8:00から⁠)⁠、12月27日〜1月1日休館。高知城とのセット券あり。[6]

確認日: 2026-10-03

編集部ガイド(見どころレビュー)

資料と⁠確認した情報をもとにした編集部の解説です。現地訪問の体験談ではありません。

こんな人におすすめ

江戸時代の本丸がまるごと⁠残る姿を見たい人、天守だけでなく御殿の中まで歩きたい人、高知の町歩きや⁠夜のライトアップと⁠あわせて楽しみたい人に向く。

ここを見ると⁠面白い

追手門の前で門と⁠天守を一緒にながめ、石段を上って詰門をくぐる。本丸では、天守と⁠御殿がつながっている形をよく見たい。御殿の欄間や、天守最上階の廻縁からの眺めも見のがせない。

訪ねる前に

追手門から本丸までは石段が158段あり、天守の中も急な階段。天守と⁠懐徳館の中にトイレはないので、先に公園内ですませておくとよい。2026年11月2日ごろまで詰門まわりで工事中。

楽しみかた

朝9:10か13:30に追手門広場から出る無料ガイドに参加すると、追手門の落書きなど自分では見つけにくい見どころを教えてもらえる。帰りに目の前の高知城歴史博物館⁠に寄ると、城の歴史がより深く分かる。

訪問者レビュー

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異説・未確認の⁠点

出典

  1. 1
    高知城の歴史高知城管理事務所(高知公園)official確認日:
  2. 2
    天守の構造高知城管理事務所(高知公園)official確認日:
  3. 3
    高知城の見どころ高知城管理事務所(高知公園)official確認日:
  4. 4
    重要文化財高知城高知城管理事務所(高知公園)official確認日:
  5. 5
    利用料金・開館時間高知城管理事務所(高知公園)official確認日:
  6. 6
    利用案内(アクセス・開館時間)高知県立高知城歴史博物館official確認日:
  7. 7
    よくある質問高知城管理事務所(高知公園)official確認日:
  8. 8
    高知城詰門及⁠び廊下門蟻害対策工事⁠のお知らせ(2026年8月14日)高知城管理事務所(高知公園)official確認日:
  9. 9
    山内一豊高知城管理事務所(高知公園)official確認日:
  10. 10
    高知城天守等ライトアップ⁠の一時休止について(2026年6月12日)高知城管理事務所(高知公園)official確認日:
  11. 11
    日本100名城一覧公益財団法⁠人日本城郭協会jokaku確認日:
  12. 12
    バリアフリー対応⁠について高知城管理事務所(高知公園)official確認日:
  13. 13
    「高知城オータムフェスティバル」開催決定!(10月・11月)(2026年9月15日)高知城管理事務所(高知公園)official確認日:
  14. 14
    動画・写真撮影等について高知城管理事務所(高知公園)official確認日:
  15. 15
    【よさこい高知宵の舞〜秋の陣〜】開催期間中⁠のお知らせ(2026年10月2日)高知城管理事務所(高知公園)official確認日:
  16. 16
    高知城(補助資料)Wikipedia日本語版other確認日:
  17. 17
    日本100名城・続日本100名城一覧公益財団法⁠人日本城郭協会jokaku確認日:
  18. 18
    Wikipedia「高知城」Wikipedia日本語版wikipedia確認日:
  19. 19
    Wikidata Q1012815Wikidatawikidata確認日:
  20. 20
    OpenStreetMap way/126495756© OpenStreetMap contributors (ODbL)osm確認日:

掲載の状況

  1. 候補を発見確認済み
  2. 城郭・城跡と⁠して確認確認済み
  3. 基本情報を掲載確認済み
  4. 詳細記事を掲載確認済み
  5. 写真の利用条件を確認確認済み
  6. 訪問情報を確認確認済み

近くの⁠城

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