沼田川の両岸にそびえる新高山城と高山城の遠景。二つの山の城が川をはさんで向き合う
Saigen JiroCC0Wikimedia Commons

広島県 · 三原市

新高山城

にいたかやまじょう

Niitakayama Castle

広島県三原市

城山城続日本100名城 173番

この城らしさ

沼田川をはさんで、もう一つの山城・高山城と⁠向かい合う。小早川隆景はこの山から海の城・三原城へ移っていった。

なぜ?

小早川氏はもともと⁠沼田川の東岸の高山城を本拠にしていました。1552年、小早川隆景は川の西岸の新高山に城を築いて本拠を移し、のちに瀬戸内海に面した三原城へ移ります。国は新高山城・高山城・三原城をまとめて「小早川氏城跡」として史跡に指定し、山の城から海と⁠陸の要所へ移っていく豪族の歩みを示すものと⁠しています。[1][2]

見逃したくない3つ

01
新高山城の井戸跡。釣井の段には井戸が6基残る前田左衛門佐Public domainWikimedia Commons

6つの井戸が残る釣井の⁠段

見る場所
山頂部の内郭、釣井の⁠段
注目する部分
曲輪(くるわ)⁠に並ぶ井戸の跡と⁠石垣
ここが面白い
山の上の城で一番困るのは水です。三原市によると、釣井の段には井戸が6基残っています。広島県の観光サイトは、今も水をたたえている井戸があると⁠紹介しています。[1][5]
見られるか
外から見られる山道を登れば見られる。井戸に近づきすぎないこと。
02

本丸の石垣と⁠枡形の出入口

見る場所
山頂の本丸と⁠そのまわりの虎口(出入口)
注目する部分
曲輪を固める石垣と、本丸に入る通路を四角く囲んで折り曲げた枡形
ここが面白い
国の解説は、この城の石垣や⁠本丸などに入る虎口の枡形がよく残っていることをとくに貴重だと⁠しています。戦国時代の山城で石垣や⁠枡形がこれほど残る古い例は少なく、その移り変わりを知る手がかりになるからです。[1][2]
見られるか
外から見られる山道を登れば見られる。
03
沼田川の両岸にそびえる新高山城と高山城の遠景。二つの山の城が川をはさんで向き合うSaigen JiroCC0Wikimedia Commons

高山城と⁠向かい合う眺め

見る場所
山頂部の東側の先端(詰の段)と、ふもとの沼田川沿い
注目する部分
沼田川をはさんで東岸にそびえる高山城の山と、ふもとの本郷の平野
ここが面白い
国の解説は、川をはさんだ二つの山の城がたがいに助け合う守りになっていたと⁠考えています。三原観光協会によると、当時は海の水が山のふもとまで入りこみ、舟の発着場もありました。詰の段には音声の説明機が置かれています。[2][4]
見られるか
外から見られるふもとからも二つの山が見える。

訪問の目安

最寄り駅
JR本郷駅から徒歩約25分
登り
急な登り
所要時間の目安編集部の目安
登山口から山頂まで往復と⁠見学で1時間半〜2時間⁠が目安
立入り
自由に見学できる

城跡は自由に登れる山道。三原市は登山道が復旧したと⁠案内している(2026年9月更新)⁠。続日本100名城スタンプ⁠は本郷生涯学習センター1階(9:00〜18:00、12月28日〜1月4日休み)⁠と⁠本郷町観光協会(平日9:00〜12:00のみ)⁠。

確認日:

この城の物語

01
研究上の解釈

沼田川の両岸の二つの⁠山

新高山城は、三原市本郷町の沼田川の西岸にそびえる山に築かれました。東岸の高山城と⁠川をはさんで向かい合い、どちらも広く見わたせる山で、二つ合わせて守りを固めていたと⁠考えられています。[1][2]

02
史実

小早川隆景の本拠

毛利元就の三男・小早川隆景は、竹原の小早川家を継いだあと⁠沼田の小早川家も継ぎ、二つの家をまとめました。三原市によると、隆景は1552年にこの城を築き、高山城から本拠を移しました。三原観光協会は、もとからあった副城を隆景が修築したと⁠紹介しています。[1][4][5]

03
史実

七つの郭と⁠外側の守り

城は、本丸・中の丸・釣井の段など7つの郭からなる内側の部分を、鐘の段・シンゾウス⁠郭などの外側の部分が守る形になっています。1561年には、毛利元就と⁠長男の隆元がこの城に隆景を訪ねています。[1][2]

04
研究上の解釈

海の城・三原へ

天正年間の終わりごろ、隆景は瀬戸内海に面した三原城に本拠を移し、新高山城と⁠高山城は廃城になりました。国の解説は、山の要害にたよっていた豪族が海と⁠陸の要所へ移っていく様子を、これらの城跡が一つながりで示していると⁠しています。[2]

05
史実

国史跡と⁠続日本100名城

1957年に「小早川氏城跡」の一つとして国史跡に指定されました。1998年に名前が変わり、それまで「高山城跡」と⁠呼ばれていたこの城跡が「新高山城跡」になっています。三原城とともに続日本100名城(173番)⁠に選ばれています。[1][2][3][6]

この城の人びと

年表

  1. 小早川隆景が城を築き、高山城から本拠を移す[1]

  2. 毛利元就・隆元が隆景を訪ねる[2]

  3. 天正の末ごろ

    隆景が三原城へ移り、廃城になる[2]

  4. 「小早川氏城跡」として国史跡に[1][2]

  5. 史跡の名前が「新高山城跡」に変わる[2]

建物と⁠遺構

天守の状態

確認中

日本城郭協会の一覧で天守は「−」。天守があったと⁠いう資料は確認できなかった。

城全体のいま

建物はなく、山全体が城跡。本丸・中の丸・釣井の段などの曲輪、石垣、井戸、国真寺の跡などが残る。

主な建物

基本データ

種類
城
地形による分類
山城山の上に築いた城。登りがある編集部記事
時代
中世編集部記事
天守の状態
確認中天守の有無・状態は確認中編集部記事
築城者
小早川隆景日本城郭協会
築城
天文21年(1552)日本城郭協会
主な城主
小早川氏日本城郭協会
廃城
慶長元年(1596年)Wikipedia
見られる遺構
石垣・堀切・土塁・井戸・曲輪・竪堀・虎口編集部記事
文化財指定
国史跡(小早川氏城跡新高山城跡)(1957年)編集部記事
名城選定
続日本100名城 173番日本城郭協会

旅の情報

立入り

自由に見学できる

城跡は自由に登れる山道。三原市は登山道が復旧したと⁠案内している(2026年9月更新)⁠。続日本100名城スタンプ⁠は本郷生涯学習センター1階(9:00〜18:00、12月28日〜1月4日休み)⁠と⁠本郷町観光協会(平日9:00〜12:00のみ)⁠。

住所

広島県三原市本郷町下北方[4]

確認日: 2026-10-04

最寄り駅と⁠行き方

JR本郷駅JR山陽本線

徒歩約25分 · 急⁠な登り

駅から登山口まで徒歩約25分、登山口から山頂まで徒歩約30分。駅からタクシーなら登山口まで約3分。[3][4]

確認日: 2026-10-04

車・駐車場

山陽自動車道本郷ICから約15分。ふもとに登山者用の駐車場あり(三原観光協会は自家用車10台・マイクロバス2台、広島県の観光サイトは5台と⁠案内)⁠。[4][5]

確認日: 2026-10-04
公園・城域の開放時間
時間の定めは確認できなかった。確認日: 2026-10-04
所要時間の目安編集部の目安
登山口から山頂まで往復と⁠見学で1時間半〜2時間⁠が目安
階段・坂・足もと
登山口から山頂まで約30分の山道。山登りの靴と⁠服装で。[3]
車椅子・ベビーカー
山城で、車いすや⁠ベビーカーでの見学に向いた道はない(公式の案内は確認できなかった)⁠。確認日: 2026-10-04
トイレ・休憩
城跡にはトイレがない。[4]
英語案内・音声ガイド
英語の現地案内は確認できなかった。山頂の詰の段に日本語の音声説明機がある。[4]
季節の楽しみ
確認できなかった。
撮影のルール
確認できなかった。
工事・休館・立入制限
三原市は「登山道は復旧しました」と案内している(2026年9月24日更新)⁠。[3]確認日: 2026-10-04

周辺の楽しみ

体験

三原城跡

隆景が新高山城から移った海の城。天主台はJR三原駅から上がれる(6:30〜22:00)⁠。本郷駅から三原駅へはJR山陽本線で行ける。[3][7]

確認日: 2026-10-04

編集部ガイド(見どころレビュー)

資料と⁠確認した情報をもとにした編集部の解説です。現地訪問の体験談ではありません。

こんな人におすすめ

山城歩きが好きな人、戦国時代の石垣の古い形を見たい人、小早川隆景の歩みを三原城と⁠合わせてたどりたい人に向く。

ここを見ると⁠面白い

釣井の段の井戸と、本丸に入る枡形の石垣。山頂の東の先から、沼田川の向こうの高山城の山を眺めると、二つの城が組になっていたことが分かる。

訪ねる前に

城跡にトイレはない。登山口まで駅から25分、さらに山頂まで30分かかるので、時間と⁠水を多めに見ておく。スタンプは本郷生涯学習センターなどにあり、城跡にはない。

楽しみかた

午前に新高山城に登り、午後に電車で三原へ移って三原城を見ると、隆景が山から海へ本拠を移した流れを1日でたどれる。

訪問者レビュー

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異説・未確認の⁠点

出典

  1. 1
    新高山城跡三原市municipal確認日:
  2. 2
    小早川氏城跡高山城跡新高山城跡三原城跡(国指定文化財等データベース)文化庁heritage確認日:
  3. 3
    続日本100名城⁠に三原城と⁠新高山城が選定三原市教育委員会municipal確認日:
  4. 4
    新高山城跡三原観光navi(三原観光協会)tourism確認日:
  5. 5
    新高山城跡Dive! Hiroshima(広島県観光連盟)tourism確認日:
  6. 6
    続日本100名城一覧公益財団法⁠人日本城郭協会jokaku確認日:
  7. 7
    三原城跡三原市municipal確認日:
  8. 8
    日本100名城・続日本100名城一覧公益財団法⁠人日本城郭協会jokaku確認日:
  9. 9
    Wikipedia「新高山城」Wikipedia日本語版wikipedia確認日:
  10. 10
    Wikidata Q11504315Wikidatawikidata確認日:

掲載の状況

  1. 候補を発見確認済み
  2. 城郭・城跡と⁠して確認確認済み
  3. 基本情報を掲載確認済み
  4. 詳細記事を掲載確認済み
  5. 写真の利用条件を確認確認済み
  6. 訪問情報を確認確認済み

近くの⁠城

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