静御前
愛する義経を追って、
吉野へ向かう女性。
愛する義経を追って、
吉野へ向かう女性。
静と一緒に旅する、
義経の家来の姿をした男。
義経を愛する女性。義経がいると聞いた吉野へ向かう。
都を追われ、吉野にいると噂される。この舞踊では「静が会いたい人」で十分。
答えは、静が持っている鼓にあります。

忠信の姿をした狐は、
父と母を慕い、
初音の鼓についてきている。

愛する人への想い
親の魂が宿る鼓のそばにいたい
だから、同じ吉野山の道を進んでいる。
狐の「会いたい」は、両親を慕い、魂が宿るとされる鼓に付き添う気持ちを、初心者向けに表した言葉です。

静御前が持っているのが、初音の鼓。
狐忠信にとって、父と母につながる特別な鼓です。
だから、鼓の音と忠信の登場・反応を結びつけて見ると、舞台がぐっと分かりやすくなります。

吉野山は桜の名所。舞台には、満開の桜が広がります。
けれど、二人の心には切なさがあります。
静義経に会えない切なさ
狐両親を慕う切なさ
美しい桜と、
会えない切なさ。

途中で、忠信は兄・佐藤継信の最期を語ります。継信は屋島の合戦で、義経を守る身代わりとなり、命を落とした人物です。
華やかな旅の踊りから、戦いを追想する勇壮な場面へ。雰囲気が変わっても、戸惑わなくて大丈夫。
戦いの場面になったら
「兄・継信の最期を思い出している」
と思えばOK。
華やかな
吉野山の景色
静が持つ
特別な鼓
「本当は狐」と
知って動きを見る
兄・継信の
最期を追想する
これだけ覚えればOK
静御前義経に会いたい。
義経静が追っている人。
忠信静と旅する。でも本当は狐。
初音の鼓狐の父母につながる鼓。
静は義経を想い、
狐は親を想う。
二つの「会いたい」が重なる、
吉野山の旅。
ここから先は、時間がある人だけ。
「吉野山」は、人形浄瑠璃・歌舞伎の名作『義経千本桜』にある「道行初音旅」をもとにした舞踊です。静と狐忠信が桜の吉野を旅する華やかな場面が描かれます。
狐の正体や初音の鼓にまつわる親子の物語は、この先の「河連法眼館」へつながります。このページでは、観劇前に役立つ部分だけを短く紹介しました。
なお「会いたい」は、このページの理解の軸として用いた表現です。作品では、狐は親の魂が宿るとされる鼓を慕い、付き添います。
藤間流 勘右衞門派 師範・藤間勘麗未の代表演目のひとつ。