広い内堀の向こうに並ぶ天守と櫓。天守は1980年に建てられた模擬天守で、櫓や門も再建されたもの(2014年3月撮影)。
redlegsfan21CC BY-SA 2.0Wikimedia Commons

愛媛県 · 今治市

今治城

いまばりじょう

Imabari Castle

愛媛県今治市

城海城日本100名城 79番

この城らしさ

藤堂高虎が海岸に築いた城で、広い堀にはいまも海水が満ちている。

なぜ?

今治城は瀬戸内海に面した海岸に築かれた平城で、海水を引いた広い堀と、城の中の港にあたる大きな船入を持っていました。市は「日本屈指の海城」と⁠紹介しています。いまも内堀は海水で、鉄御門の中から海水の堀と⁠石垣のすそをめぐる「犬走り」を近くで見られます。[1][4]

見逃したくない3つ

01
南側の石垣。水面と石垣のあいだに、石垣のすそをめぐる細い平地「犬走り」が見える(2009年8月撮影)。ReggaemanCC BY-SA 3.0Wikimedia Commons

海水の内堀と⁠犬走り

見る場所
主郭部を囲む内堀。鉄御門・武具櫓の中や⁠堀ばた
注目する部分
広い堀の水面と、石垣の下に水面との間に残る細い平地(犬走り)
ここが面白い
海に開いた城だったことを、いちばんよく伝える場所です。かつては城内に船入があり、船で出入りできました。犬走りは石垣のすそをめぐる平地で、市は今治城の特徴の1つと⁠しています。[1][2][4]
見られるか
外から見られる堀ばたは吹揚公園と⁠して24時間無料。鉄御門・武具櫓の中は有料。
02
2007年に史実に基づいて再建された鉄御門(くろがねごもん)。二の丸の表門で、内部が公開されている(2009年5月撮影)。小池隆CC BY 3.0Wikimedia Commons

鉄御門の枡形

見る場所
二の丸の表門
注目する部分
大きな枡形(四角い囲み)と、まわりを固める多聞櫓。門の上を含めて三方向から攻撃できるつくり
ここが面白い
市は、この門と⁠多聞櫓は出入口と⁠してもっとも堅固な形で、その後の日本の城の出入口のモデルになったと⁠説明しています。2007年にできるだけ史実⁠に基づいて再建され、中にビデオや⁠解説パネルがあります。[1][4]
見られるか
外から見られる門は通り抜けられる。内部は有料(天守・櫓との共通券)⁠。
03
天守の展望台から見た今治の町と海。城が海辺に築かれたことがよく分かる(2017年6月撮影)。SuicasmoCC BY-SA 4.0Wikimedia Commons

天守6階の展望台

見る場所
本丸北隅に建つ天守の最上階
注目する部分
来島海峡大橋、燧灘(ひうちなだ)⁠、石鎚の山並み、今治の⁠町
ここが面白い
城がどれほど海に近く建てられたかが、上から見ると⁠よく分かります。スマートフォン⁠のアプリ「今治城AR」を使うと、江戸時代の城下の景色を重ねて見られます。[1][2]
見られるか
外から見られる有料。天守には階段で上る(バリアフリー非対応)⁠。

訪問の目安

最寄り駅
JR今治駅から
登り
登りなし
所要時間の目安編集部の目安
堀のまわりと⁠天守・櫓をひと通り見て1時間半ほどが目安
料金
一般520円、学生260円、65歳以上420円、高校生以下または18歳未満は無料。20人以上の団体は一般420円・学生210円。障害者手帳などの所持者と⁠介助者1名は無料
時間
9:00〜17:00(入館は16:30まで⁠)
立入り
自由に見学できる

史跡公園(吹揚公園)⁠は24時間・年中無休・無料。天守・御金櫓・山里櫓・鉄御門/武具櫓⁠の中は共通の観覧券で入る。

確認日:

この城の物語

01
史実

築城の名手・藤堂高虎が築いた

関ヶ原の戦いで東軍についた藤堂高虎は、その手柄で伊予の半分、20万石を与えられました。1602年に今治の海岸で城づくりを始め、1604年に土木工事が終わり、1608年ごろには建物まですべて完成したと⁠考えられています。[1]

02
史実

海と⁠城を結ぶ

城は瀬戸内海に面した海岸に建てられ、広い堀に海水を引き、城の中に大きな船入(港)⁠を設けました。船で人や物を直接城に出し入れできる海城でした。[1]

03
史実

高虎の移動と⁠天守の解体

城が完成したころ、高虎は伊賀・伊勢へ移り、5重の天守はそれと⁠同時に解体されたと⁠市⁠は説明しています。今治には養子の高吉が残り、1635年からは松平(久松)家が明治まで治めました。[1][6]

04
史実

残ったのは内堀と⁠石垣

明治になると⁠建物のほとんどが取り壊され、内堀と⁠主郭部の石垣だけが残りました。1953年に主郭部跡と⁠内堀が愛媛県の史跡になりました。[1]

05
史実

1980年からの再建

1980年に天守・多聞櫓・武具櫓などが建てられ、1985年に御金櫓、1990年に山里櫓、2007年に鉄御門が再建されました。天守は本丸北隅の櫓の跡に建てた模擬天守で、もとの天守と⁠同じ場所・⁠同⁠じ⁠姿ではありません。[1]

この城の人びと

年表

  1. 藤堂高虎が関ヶ原の手柄で伊予半国20万石⁠を得る[1]

  2. 今治城の工事が始まる[1]

  3. ごろ

    建物まで完成。高虎は伊賀・伊勢へ移る[1]

  4. 松平(久松)定房が今治藩主と⁠なる[1]

  5. 主郭部跡と⁠内堀が県の史跡に[1]

  6. 天守・多聞櫓・武具櫓などを建てる[1]

  7. 鉄御門を再建[1][4]

建物と⁠遺構

天守の状態

模擬天守

1980年に本丸北隅櫓の跡に建てられた鉄筋コンクリート⁠の模擬天守(今治市の表現)⁠。高虎の5重天守は1608年ごろ解体された。

城全体のいま

主郭部は史跡公園(吹揚公園)⁠として24時間無料で入れる。内堀と⁠石垣が残り、天守・櫓・門が再建されている。外側の堀や⁠船入は残っていない。

主な建物

模擬

天守

1980年建設⁠の模擬天守。内部は武具・書画・写真の展示と⁠6階の展望台。[1]

再建(復興)

鉄御門・武具櫓

二の丸の表門と⁠多聞櫓。2007年にできる限り史実に基づいて再建(市は「忠実に再現復元」と⁠表現)⁠。構造材は未確認。内部公開。[1][4]

再建(復興)

御金櫓

二の丸東隅の二重櫓。1985年再建。中は地元出身作家の現代美術館。[1]

再建(復興)

山里櫓

二の丸北西隅の二重櫓。1990年再建。武具や⁠古美術品を展示。[1]

基本データ

種類
城
地形による分類
海城海に面し、海水を堀に引き込んだ⁠城編集部記事
時代
近世・近代以降編集部記事
天守の状態
模擬天守天守がなかった城や、姿の分からない城に建てた観光用の天守編集部記事
築城者
藤堂高虎日本城郭協会
築城
慶長7年(1602)日本城郭協会
主な城主
藤堂氏、松平(久松)⁠氏日本城郭協会
廃城
明治6年(1873年)Wikipedia
見られる遺構
石垣・堀・門・櫓・櫓台・曲輪・虎口編集部記事
文化財指定
愛媛県史跡(今治城跡)(1953年)編集部記事
名城選定
日本100名城 79番日本城郭協会

旅の情報

立入り

自由に見学できる

史跡公園(吹揚公園)⁠は24時間・年中無休・無料。天守・御金櫓・山里櫓・鉄御門/武具櫓⁠の中は共通の観覧券で入る。

住所

〒794-0036 愛媛県今治市通町3-1-3[2][3]

確認日: 2026-10-03

最寄り駅と⁠行き方

JR今治駅JR予讃線

登りなし

駅からせと⁠うちバス「今治営業所行き」で約9分、「今治城前」下車。駅からの徒歩時間は公式に記載なし。今治港からは徒歩約10分。[3]

確認日: 2026-10-03

開館時間・料金

今治城(天守・御金櫓・山里櫓・鉄御門/武具櫓)
時間
9:00〜17:00(入館は16:30まで⁠)
休館・休み
12月29日〜31日のみ(展示替えなどで休むこと⁠あり)
料金
一般520円、学生260円、65歳以上420円、高校生以下または18歳未満は無料。20人以上の団体は一般420円・学生210円。障害者手帳などの所持者と⁠介助者1名は無料[2]
確認日: 2026-10-03

車・駐車場

第1駐車場(66台・24時間・1時間100円)⁠。バス専用の第2駐車場は要予約。土日祝の9:00〜18:00は南東の堀ばたの路側帯に無料で止められる。しまな⁠み海道今治北ICから約15分、今治小松自動車道今治湯⁠ノ浦ICから約20分。[2][3]

確認日: 2026-10-03
公園・城域の開放時間
史跡公園(吹揚公園)⁠は24時間・年中無休・無料[2]確認日: 2026-10-03
所要時間の目安編集部の目安
堀のまわりと⁠天守・櫓をひと通り見て1時間半ほどが目安
階段・坂・足もと
平地の城で坂はほとんどないが、天守・櫓・鉄御門は入るときに階段を上る。[2][5]
車椅子・ベビーカー
天守・各櫓・鉄御門はバリアフリーに対応していない。駐車場と⁠二の丸公園内の公衆トイレはバリアフリー対応、天守のトイレは非対応。[2]確認日: 2026-10-03
トイレ・休憩
駐車場と⁠二の丸公園内に公衆トイレ(バリアフリー対応)⁠。天守1階にもトイレあり。[2][1]
英語案内・音声ガイド
未確認
季節の楽しみ
ライトアップは毎日、日没30分後から22時まで。12月31日夜〜1月4日朝⁠は終夜点灯。6月21日と⁠7月7日の夜は消灯。[1]
撮影のルール
未確認
工事・休館・立入制限
特になし(休館は12月29日〜31日。展示替えなどで休むことがある⁠)[2]確認日: 2026-10-03

編集部ガイド(見どころレビュー)

資料と⁠確認した情報をもとにした編集部の解説です。現地訪問の体験談ではありません。

こんな人におすすめ

海の城の仕組みを見たい人、しまなみ海道の旅のついでに城を見たい人、広い堀と⁠石垣の景色が好きな人に向く。

ここを見ると⁠面白い

見どころは建物より堀と⁠石垣。海水の内堀、石垣の⁠すその犬走り、鉄御門の枡形を順に見ると、海と⁠守りの両方を考えて築かれた城だと⁠分かる。

訪ねる前に

天守は1980年の模擬天守で、もとの天守の場所や⁠姿を再現したものではない。天守や⁠櫓の中は階段で、バリアフリーではない。

楽しみかた

昼に堀ばたを一周してから、日没後のライトアップで堀に映る石垣と⁠天守を見るのがおすすめ。天守の展望台では「今治城AR」アプリで江戸時代の城下町を重ねて見られる。

訪問者レビュー

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異説・未確認の⁠点

出典

  1. 1
    今治城について今治市文化振興課municipal確認日:
  2. 2
    ご利用案内今治市文化振興課municipal確認日:
  3. 3
    交通アクセス今治市文化振興課municipal確認日:
  4. 4
    鉄御門・武具櫓リニューアル公開中!今治市文化振興課municipal確認日:
  5. 5
    日本100名城一覧公益財団法⁠人日本城郭協会jokaku確認日:
  6. 6
    今治城(補助資料)Wikipedia日本語版other確認日:
  7. 7
    日本100名城・続日本100名城一覧公益財団法⁠人日本城郭協会jokaku確認日:
  8. 8
    Wikipedia「今治城」Wikipedia日本語版wikipedia確認日:
  9. 9
    Wikidata Q1071856Wikidatawikidata確認日:

掲載の状況

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  2. 城郭・城跡と⁠して確認確認済み
  3. 基本情報を掲載確認済み
  4. 詳細記事を掲載確認済み
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  6. 訪問情報を確認確認済み

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