Founder's Story
本当の壁は、決済の手前にあった
HOTATE創業者の荻沼雅美です。合同会社J-Catalystの代表をしています。 元朝日新聞メディア人で、朝日新聞のクラウドファンディング「A-port」の共同創業者です。 なぜいま、もう一度この仕事に帆を立てるのか。私自身の言葉で書きます。
Reporter
新聞社の現場で、物語を伝えてきた
私は朝日新聞のメディア人として、人の物語を伝える仕事をしてきました。 現場に行き、話を聞き、事実を確かめ、記事にする。 そこで学んだのは、単純なことです。 どんなに良い取り組みでも、伝わるかたちになっていなければ、世の中は動かない。 逆に、事実に根ざした物語がきちんと編集されていれば、遠くの誰かの心まで届く。 この確信が、いまも私の仕事の土台です。
A-port
A-portを共同創業して、現場で見えたこと
その後、朝日新聞のクラウドファンディング「A-port」を共同創業しました。 たくさんの起案者と一緒に、企画を立ち上げ、公開し、支援を集める現場に立ちました。 始める前の私は、クラウドファンディングの中心は「お金を集める仕組み」、 つまり決済だと思っていました。実際は違いました。
決済そのものでつまずく人は、ほとんどいません。 本当の壁は、決済のずっと手前に、いくつも並んでいました。
- 想いの言語化。本人の頭の中にある熱を、言葉にすること。ここで止まる人が一番多い。
- 人に伝わる物語への編集。本人が語りたい順番と、読む人に届く順番は違う。その組み替えが必要。
- 適切な目標金額の設計。高すぎれば届かず、低すぎれば実現できない。根拠のある数字を作ること。
- 写真と動画の準備。言葉だけでは伝わらない。見た瞬間に分かる素材をそろえること。
- 応援のお願い文。身近な人に最初に送る、恥ずかしくて書きにくい、あの文章。
- 公開前の支援者候補集め。公開した瞬間に応援してくれる人を、公開前にどれだけ集めておけるか。
- 公開後の発信の継続。公開はゴールではない。そこから毎日、伝え続けられるか。
- 問題のある起案者・案件の審査。支援者を守るために、載せてはいけない企画を見抜くこと。
Then and Now
当時は人の手で。いまはAIと一緒に
当時、この8つの壁を越える手伝いは、人間にしかできない仕事でした。 だから支えられる件数には限りがあり、一件ごとに大きな時間がかかりました。 いまは違います。生成AIを使えば、想いの言語化の下書き、物語の構成案、 目標金額の試算、お願い文のたたき台、公開後の発信計画まで、 多くの工程を高速化し、さらに高度にできます。
ただし、AIに全部を任せるという意味ではありません。 AIが下書きと選択肢を出し、人間の編集力が最後の質を決める。 審査も同じで、AIが一次確認をしますが、最終判断は必ず人間が行います。 新聞社とA-portの現場で身につけた「伝わるかどうかを見極める目」は、 AI時代にこそ効くと考えています。
この考えは、思いつきだけではありません。 生成AI活用の共同研究が、国際会議TE2026(第33回 International Conference on Transdisciplinary Engineering)に査読を経て採択され、ポスター発表を行いました。 慶應SDM・早稲田大学との共著です。研究と現場の両方から、同じ手応えを得ています。
Why HOTATE
HOTATEは、A-portの復活ではない
HOTATEは、A-portをそのままもう一度やる試みではありません。 あの現場で確かめた実務の経験を、AI時代にあわせて設計し直した、新しい仕組みです。 これまでバラバラだった、企画・編集・PR・事前検証・資金調達・販売という工程を、 ひとつの流れとしてつなぎます。 公開前の設計に一番の力を注ぎ、集めて終わりにせず、その先の販売まで見すえます。 そして対象を、私が世界に通じると信じる掛け算、食とエンターテインメントに絞りました。
なお、HOTATEは現在、第1期Founding Projectsの募集期間です。支援決済はまだ行っていません。 このサイト上でお金を支払う場面は一切ありません。 いまやっているのは、最初に帆を立てる企画を選び、一緒に磨くことだけです。
私の経歴の詳細は、公式プロフィールに載せています。
Raise the Sail
だから、味と物語に、帆を。
新聞社の現場で物語を伝え、A-portで公開前の壁を知り、いまはAIという新しい風があります。 あなたの企画の中にある味と物語に、一緒に帆を立てさせてください。
運営: 合同会社J-Catalyst / お問い合わせ: contact@j-catalyst.com(お問い合わせページ)