名胡桃城址の標柱と、芝生に覆われた郭(くるわ)の広がり(2017年9月撮影)。奥に三峰山が見える。城址は2015年に整備された。
QurrenCC BY-SA 3.0Wikimedia Commons

群馬県 · みなかみ⁠町

名胡桃城

なぐるみじょう

Nagurumi Castle

群馬県みなかみ⁠町

城山城続日本100名城 117番

この城らしさ

この小さな山城の奪い合いが、豊臣秀吉の小田原攻めと⁠天下統一のきっかけになった。

なぜ?

名胡桃城は、⁠真田昌幸が北条方の沼田城を取るための最前線と⁠して築いた城です。1589年、北条方の沼田城代・猪俣邦憲がこの城を奪いました。これが秀吉が北条氏を攻める口実と⁠なり、翌年の小田原攻めで北条氏が敗れて、秀吉の天下統一が⁠成⁠し⁠遂げられました。[1][3]

見逃したくない3つ

01
名胡桃城址の標柱と、芝生に覆われた郭(くるわ)の広がり(2017年9月撮影)。奥に三峰山が見える。城址は2015年に整備された。QurrenCC BY-SA 3.0Wikimedia Commons

当時の形をとどめる本郭と⁠二の⁠郭

見る場所
名胡桃城址の中心部。本郭の中央に石碑が立つ
注目する部分
芝生で形が分かるように整えられた⁠郭(くるわ:城の区画)⁠の並びと、その間の堀や⁠土の盛り上がり
ここが面白い
名胡桃城には石垣も建物もなく、土を削って造った城です。観光協会は、本郭や⁠二の郭などが今も原型をとどめていると⁠紹介しています。2015年に整備され、区画の形が⁠見やすくなりました。[2]
見られるか
外から見られる城址は外から自由に歩ける。
02

ささ郭から望む沼田城の方角

見る場所
城のいちばん先にある「ささ郭」
注目する部分
利根川の向こう、沼田城址の方角に広がる景色
ここが面白い
名胡桃城は、⁠真田氏が北条方の沼田城を手に入れるための前線基地でした。ささ郭から沼田の方向を見ると、両者がどれほど⁠近くでにらみ⁠合っていたかが想像できます。[2][1]
見られるか
外から見られる天気によって遠くの見え方は変わる。
03
名胡桃城址の近くから見下ろした利根川の対岸、後閑の町並み(2017年9月撮影)。QurrenCC BY-SA 3.0Wikimedia Commons

三方が崖の天然の要塞

見る場所
城址のまわり。利根川と⁠赤谷川の合流点の近く
注目する部分
城の縁から川へ落ちこむ崖と、背後(陸続きの側)⁠の守りの区画
ここが面白い
城は三方を崖に囲まれた「天然の要塞」に造られました。崖のない側を固めれば守れる地形で、小さな城でも⁠守りやすかったと⁠考えられます。[2]
見られるか
一部見られる崖の上からの眺めは見られるが、崖の近くは危ないので柵や⁠道からはずれないこと。

訪問の目安

最寄り駅
JR後閑駅から徒歩約45分
登り
少し登る
所要時間の目安編集部の目安
城址をひと回りして案内所のビデオを見るなら40分〜1時間⁠が目安。ガイドの案内を頼むならもう少し余裕を
料金
入館料の記載なし(御城印は各300円)
時間
9:00〜16:00
立入り
自由に見学できる

城址は自由に見学できる。名胡桃城址案内所では、ボランティアの歴史ガイドに無料で案内を頼める(案内所の窓口に問い合わせ)⁠。

確認日:

この城の物語

01
史実

川の合流点、三方が崖の高台

名胡桃城は、利根川と⁠赤谷川が合流するあたりの、三方が崖になった高台に築かれた山城です。川の向こうには北条方の沼田城があり、名胡桃城はその沼田城を取るための真田氏の最前線でした。北条方も、川をはさんだ向かい側に明徳寺城を築いて対抗しました。[1][2]

02
伝承

真田昌幸が前線基地と⁠して築く

始まりは室町時代に名胡桃氏が築いた館だと⁠いわれます。1578年に上杉謙信が急死したあと、武田方の真田昌幸がこの館を攻め取り、沼田城を手に入れるための前線基地と⁠して名胡桃城を築きました。城郭協会の一覧では、築城は1579年と⁠なっています。[2][8]

03
史実

名胡桃城事件から小田原攻めへ

1589年、北条方の沼田城代・猪俣邦憲が名胡桃城を奪いました。豊臣秀吉はこれを北条氏を攻める口実とし、翌1590年に小田原攻めを行いました。北条氏は敗れ、秀吉は天下統一を成し遂げます。小さな山城をめぐる出来事が、戦国時代を終わらせるきっかけになったのです。[1][3]

04
史実

建物はなく、土の城の形が残る

城には石垣も建物も⁠残っていませんが、本郭や⁠二の郭などの区画は今も当時の形をとどめています。1949年に群馬県の史跡に指定されました。[1][2]

05
史実

整備された城址と⁠案内所

城址は2015年に整備され、郭の形が⁠分かりやすくなりました。近くの名胡桃城址案内所では、約8分の説明ビデオを上映し、資料の展示や⁠御城印の販売をしています。2017年には続日本100名城⁠に選ばれました。[2][4][3]

この城の人びと

年表

  1. 真田昌幸が名胡桃城を築く(城郭協会による⁠)[8]

  2. 北条方の猪俣邦憲が名胡桃城を奪う[1]

  3. 秀吉の小田原攻めで北条氏が敗れる[3]

  4. 群馬県の史跡に指定される[1]

  5. 城址が整備される[2]

  6. 続日本100名城(115番)⁠に選ばれる[3][8]

建物と⁠遺構

天守の状態

もともと⁠天守なし

戦国時代の土の城で、天守はない(城郭協会の一覧でも天守は「−」)⁠。

城全体のいま

城址は芝生の史跡公園のように整備され、郭の形が見られる。近くに名胡桃城址案内所⁠と無料駐車場がある。

主な建物

基本データ

種類
城
地形による分類
山城山の上に築いた城。登りがある編集部記事
時代
中世編集部記事
天守の状態
もともと⁠天守なし天守は⁠建てられなかった編集部記事
築城者
真田昌幸日本城郭協会
築城
天正7年(1579)日本城郭協会
主な城主
真田氏日本城郭協会
見られる遺構
曲輪・土塁・⁠堀編集部記事
文化財指定
群馬県指定史跡(名胡桃城址)(1949年)編集部記事
名城選定
続日本100名城 117番日本城郭協会

旅の情報

立入り

自由に見学できる

城址は自由に見学できる。名胡桃城址案内所では、ボランティアの歴史ガイドに無料で案内を頼める(案内所の窓口に問い合わせ)⁠。

住所

群馬県利根郡みなかみ町下津3437(城址)/下津3462-2(名胡桃城址案内所)[1][2]

確認日: 2026-10-03

最寄り駅と⁠行き方

JR後閑駅JR上越線

徒歩約45分 · 少⁠し登る

徒歩約45分。駅前の信号を渡って坂道を下り、四差路を左折して直進、関越道の高架の手前で右折して国道17号へ出たら、月夜野大橋で利根川を渡り道なりに進む。途中2か所に案内看板がある。タクシーなら約7分。[5][6]

確認日: 2026-10-03

開館時間・料金

名胡桃城址案内所
時間
9:00〜16:00
休館・休み
年末年始
料金
入館料の記載なし(御城印は各300円)[2][10][4]
確認日: 2026-10-03
歴史ガイド(みなかみ町歴史ガイド⁠の会)
時間
9:30〜15:30(7月20日〜9月30日⁠は9:30〜14:00)
休館・休み
火曜・木曜、冬季(12月中旬〜3月中旬)⁠。臨時休業あり
料金
無料[7][2]
確認日: 2026-10-03

車・駐車場

関越自動車道の月夜野ICから約5〜6分。駐車場は無料で、乗用車約20台・バス約2台。上越新幹線の上毛高原駅からはタクシーで約7分。[5][9]

確認日: 2026-10-03
公園・城域の開放時間
未確認確認日: 2026-10-03
所要時間の目安編集部の目安
城址をひと回りして案内所のビデオを見るなら40分〜1時間⁠が目安。ガイドの案内を頼むならもう少し余裕を
階段・坂・足もと
後閑駅からの道は利根川を渡り、途中に坂道がある(町観光協会の地図による)⁠。城址内の足元や⁠段差は公式資料で確認できなかった。[6]
車椅子・ベビーカー
未確認確認日: 2026-10-03
トイレ・休憩
未確認
英語案内・音声ガイド
未確認
季節の楽しみ
春は本郭の桜がきれいだと⁠地元のガイドの会が紹介している。[11]
撮影のルール
未確認
工事・休館・立入制限
名胡桃城址案内所⁠の電話番号が現在使えないため、問い合わせはみなかみ町観光協会(0278-62-0401、平日のみ)へ、と⁠観光協会が案内している。[2]確認日: 2026-10-03

周辺の楽しみ

城下町

小川城址

名胡桃城の北にある町指定史跡の城跡。上杉・北条・真田の争いのなかを生き抜いた小川可遊斎の城で、空堀がよく残る。[1]

確認日: 2026-10-03

博物館

矢瀬遺跡(道の駅月夜野矢瀬親水公園)

縄文時代後期〜晩期⁠の国指定史跡。住居・祭りの場・水場がまとまって見つかった。出土品は月夜野郷土歴史資料館(日曜のみ開館)⁠で展示している。[3]

確認日: 2026-10-03

編集部ガイド(見どころレビュー)

資料と⁠確認した情報をもとにした編集部の解説です。現地訪問の体験談ではありません。

こんな人におすすめ

戦国時代の終わりの流れを、現地で確かめたい人に向く。真田氏ゆかりの沼田城・岩櫃城と⁠あわせて回るのもよい。

ここを見ると⁠面白い

芝生で形が分かるように整えられた郭の並びと、先端のささ郭からの眺め。三方が崖と⁠いう地形が、小さな城の守りをどう支えたのかを見てみたい。

訪ねる前に

建物や⁠石垣はなく、土の城の跡を見る城。案内所の説明ビデオ(約8分)⁠を先に見ておくと、城をめぐる出来事が分かりやすい。案内所の電話は現在つながらないので、問い合わせは町の観光協会へ。

楽しみかた

ささ郭から沼田の方角を眺め、⁠真田と⁠北条がこの川をはさんでにらみ⁠合っていた様子を想像したい。ボランティアガイド⁠の案内(無料)⁠を頼むと、地形の見どころを教えてもらえる。

訪問者レビュー

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異説・未確認の⁠点

出典

  1. 1
    月夜野地区の指定文化財の紹介(名胡桃城址)みなかみ町municipal確認日:
  2. 2
    名胡桃城址(県指定史跡)みなかみ町観光協会tourism確認日:
  3. 3
    ご案内場所(名胡桃城址)みなかみ町歴史ガイド⁠の⁠会tourism確認日:
  4. 4
    名胡桃城址案内所みなかみ町歴史ガイド⁠の⁠会tourism確認日:
  5. 5
    名胡桃城址へのアクセスみなかみ町歴史ガイド⁠の⁠会tourism確認日:
  6. 6
    名胡桃城址案内地図(後閑駅〜名胡桃城址)みなかみ町観光協会tourism確認日:
  7. 7
    ガイドのご案内みなかみ町歴史ガイド⁠の⁠会tourism確認日:
  8. 8
    続日本100名城一覧(115 名胡桃城)公益財団法⁠人日本城郭協会jokaku確認日:
  9. 9
    名胡桃城址群馬県観光物産国際協会(心にググっと⁠観光ぐんま)tourism確認日:
  10. 10
    観光案内所(名胡桃城址案内所)みなかみ町観光協会tourism確認日:
  11. 11
    四季の城址情報みなかみ町歴史ガイド⁠の⁠会tourism確認日:
  12. 12
    日本100名城・続日本100名城一覧公益財団法⁠人日本城郭協会jokaku確認日:
  13. 13
    Wikipedia「名胡桃城」Wikipedia日本語版wikipedia確認日:
  14. 14
    Wikidata Q10917796Wikidatawikidata確認日:
  15. 15
    OpenStreetMap node/2497321659© OpenStreetMap contributors (ODbL)osm確認日:

掲載の状況

  1. 候補を発見確認済み
  2. 城郭・城跡と⁠して確認確認済み
  3. 基本情報を掲載確認済み
  4. 詳細記事を掲載確認済み
  5. 写真の利用条件を確認確認済み
  6. 訪問情報を確認確認済み

近くの⁠城

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