青空の下に立つ白石城の三階櫓(天守閣)。1995年に木造で復元された。
Haseyu-Public domainWikimedia Commons

宮城県 · 白石市

白石城

しろいしじょう

Shiroishi Castle

宮城県白石市

城平山城続日本100名城 105番

この城らしさ

伊達政宗の右腕・片倉小十郎の城。一国一城令のあとも仙台藩に「もう一つの城」と⁠して残され、1995年に三階櫓が木と⁠土壁で建て直された。

なぜ?

1615年の一国一城令で、大名の城は原則ひとつに限られました。仙台藩では仙台城のほかに白石城だけが例外と⁠して残され、明治まで片倉氏の城でした。明治7年(1874)⁠に⁠取⁠り⁠壊されましたが、1995年に三階櫓と⁠大手門が昔の工法で木造復元されました。[7][2][1]

見逃したくない3つ

01
三階櫓の内部(2006年10月撮影)。柱や梁はすべて国産材などの木で組まれ、補強の金具は使われていない。小池隆CC BY 3.0Wikimedia Commons

木造で復元された三階櫓

見る場所
本丸。中に入って3階まで上がれる
注目する部分
金具を使わずに組んだ木の柱や梁、21〜24cmある土壁の厚み、3階の手すり(高欄)からの眺め
ここが面白い
1995年、発掘調査と⁠資料をもとに、焼失後1823年⁠に再建された最後の姿を、昔ながらの工法で復元しました。壁は竹を組んだ芯に土を何度も塗り、漆喰で仕上げています。高さは石垣の上から16.7mで、戦後に木造で復元された天守と⁠しては高さ・広さとも日本最大級と⁠公式は説明しています。[3][4][9]
見られるか
外から見られる有料。2026年10月3日⁠は鬼小十郎まつりのため12:00〜14:30に入場制限あり。
02
本丸の石垣と土塀ごしに見上げた三階櫓(2006年までに撮影)。櫓の下の石垣は、自然の石をほとんど加工せずに積む野面積み。Lordmetroid at English WikipediaPublic domainWikimedia Commons

積み方が途中で変わる石垣

見る場所
三階櫓の下の石垣と、そこから大手門へ続く石垣
注目する部分
櫓の下はごつごつした自然の石、外壁(土塀)⁠の始まりから先は表面を整えた石と⁠すき間の小さな⁠石
ここが面白い
天守台の部分は石をほとんど加工しない野面積みで、戦国時代の石垣によく見られる積み方です。そこから大手門にかけては、石の表面を加工してすき間に小石を詰める打込ハギになっています。蒲生氏の時代の名残と⁠いわれる野面積みを復元工事で採用したのは、白石城が全国で初めてだったと⁠いいます。[3][4]
見られるか
外から見られる本丸の外から見られる。
03
大手二ノ門(2006年10月撮影)。1995年に木造で復元され、太い柱には樹齢1000年以上の台湾檜が使われた。小池隆CC BY 3.0Wikimedia Commons

千年の台湾檜を使った大手二ノ門

見る場所
本丸の入口。大手一ノ門をくぐった⁠先
注目する部分
門を支える太い⁠柱
ここが面白い
復元工事でいちばん⁠太⁠い⁠柱⁠は大手二ノ門の柱で、太さは約60cm。芯を避けて使うため直径120cm以上⁠の檜が必要になり、樹齢1000年以上⁠の台湾檜が使われました。良い檜の大木がもう手に入らないことから、白石城は「今世紀最後の復元」とも言われたそうです。[4]
見られるか
外から見られる門は通り抜けできる。

訪問の目安

最寄り駅
JR白石駅から徒歩約15分
登り
少し登る
所要時間の目安編集部の目安
三階櫓と⁠本丸を見て約1時間。ミュージアムの展示や⁠シアター、武家屋敷まで回るなら2時間半ほどが目安。
料金
一般400円、小中高生200円、未就学児無料(20名以上の団体は一般320円・小中高生160円)⁠。三階櫓・シアター・武家屋敷の共通券は一般800円・小中高生400円
時間
4月〜10月 9:00〜17:00、11月〜3月 9:00〜16:00(入館は閉館30分前まで⁠)
立入り
自由に見学できる

益岡公園は自由に歩ける。三階櫓と⁠立体ハイビジョンシアター、武家屋敷は有料。歴史探訪ミュージアム(展示室)⁠は無料。続日本100名城スタンプ⁠は三階櫓(天守閣)⁠の中にあり、営業時間内に入館して押す。

確認日:

この城の物語

01
史実

仙台藩の南の守り

白石城は、白石市の中心にある丘の上、標高76mの所に本丸などを置いた平山城です。中世には地元の白石氏の城でした。仙台藩の南の要所にあたり、まわりを丘の上の曲輪と⁠堀、平地の三ノ丸などで固めていました。本丸は⁠高さ9mあまりの石垣の上に土塁をめぐらせ、二ノ丸から下は土塁と⁠崖を使う、中世と⁠近世の作りを合わせた城でした。[2][1][7]

02
史実

城主が何度も変わった戦国の終わり

1591年、豊臣秀吉はこの地方を伊達氏から取り上げて蒲生氏郷に与え、家臣の蒲生郷成が白石城を石積みの櫓を持つ城に造りかえて益岡城と⁠呼んだと⁠伝わります。1598年には上杉氏の領地と⁠なり、家臣の甘糟氏が城主になりました。1600年、関ヶ原の戦いの直前に伊達政宗が城を攻め取り、この地はふたたび伊達領⁠になりました。[2][7]

03
史実

片倉小十郎の城と⁠して260年あまり

1602年、政宗はこの城を家臣の片倉小十郎景綱⁠に与えました。景綱は政宗が幼いころからそばで仕えた重臣です。以後、明治維新まで260年あまり、片倉氏が代々の城主になりました。1615年の一国一城令のあとも、仙台藩では仙台城と⁠この白石城の2つの城が例外と⁠して認められました。[2][7][8]

04
史実

奥羽越列藩同盟⁠の舞台に

1819年の火事で本丸のほとんどが焼けましたが、1823年に大櫓(三階櫓)⁠が再建されました。1868年の戊辰戦争では、東北の諸藩が白石城に集まって会議を開き、これが奥羽越列藩同盟⁠につながりました。城には同盟の公議府が置かれましたが、戦いに敗れ、城は⁠明⁠け⁠渡されました。[2][7]

05
史実

取り壊されて公園に

城は明治7年(1874)⁠に解体され、1900年に城跡は益岡公園になりました。建物はなくなりましたが、本丸の石垣や⁠土塁は残り、春には桜の名所と⁠して⁠親しまれてきました。1982年には白石市の史跡に指定されています。[2][8]

06
史実

120年ぶりの木造復元

1988年に市の計画と⁠して三階櫓の復元が取り上げられ、発掘調査と⁠資料集めをへて、1995年3月⁠に三階櫓と⁠大手一ノ門・大手二ノ門が木造で復元されました。屋根には発掘で見つかった瓦をもとに、伊達家の家紋入りの瓦など約43,000枚⁠が使われ、市民約1,700人⁠が名前や⁠夢を書いた瓦も葺かれています。2011年の東日本大震災では⁠壁がはがれるなどの被害があり、2012年に修復工事が行われました。[3][4][5][2]

この城の人びと

年表

  1. 蒲生氏郷の領地と⁠なり、家臣の蒲生郷成が城主に[2][7]

  2. 伊達政宗が攻め取り、ふたたび伊達領⁠に[2][7]

  3. 片倉景綱が城主と⁠なり、以後片倉氏の城に[2]

  4. 1819年の火事のあと⁠大櫓(三階櫓)⁠を再建[2]

  5. 奥羽越列藩同盟⁠の会議が開かれ、公議府が置かれる[2][7]

  6. 城を解体[2][1]

  7. 三階櫓と⁠大手一ノ門・二ノ門を木造復元[2][3]

建物と⁠遺構

天守の状態

史料に基づく復元

天守の代わりの「大櫓」と⁠呼ばれた三階櫓。1874年に解体され、1995年に発掘調査と⁠資料にもと⁠づき、1823年再建後⁠の姿で木造復元された。公式は「三階櫓(天守閣)⁠」⁠と呼ぶ。

城全体のいま

城跡は益岡公園。本丸に復元された三階櫓と⁠大手門があり、公園内に白石城歴史探訪ミュージアム⁠がある。三ノ丸の外堀にあたる沢端川沿いには武家屋敷が残る。

主な建物

木造で復元

三階櫓(天守閣)

1995年木造復元。高さは石垣の上から16.7m。2011年の地震で壁が被害を受け、2012年に修復。[3][5]

木造で復元

大手一ノ門・大手二ノ門

1995年に三階櫓とともに木造復元。[1][4]

現存白石市指定史跡(白石城跡)

本丸の石垣・土塁

本丸の石垣と⁠土塁は江戸時代からのもの。ただし三階櫓の下の石垣は、1993年からの復元工事で野面積みで積まれたもの。[2][4][8]

基本データ

種類
城
地形による分類
平山城平地の中の丘に築いた⁠城編集部記事
時代
中世・近世編集部記事
天守の状態
史料に基づく復元図面・写真などの史料に基づいて復元された建物編集部記事
築城者
蒲生氏郷日本城郭協会
築城
天正19年(1591)日本城郭協会
主な城主
蒲生氏、甘糟氏、石川氏、片倉氏日本城郭協会
廃城
1874年(明治7年)Wikipedia
見られる遺構
石垣・門・櫓・櫓台・土塁・曲輪・天守台編集部記事
文化財指定
白石市指定史跡(白石城跡)(1982年)編集部記事
名城選定
続日本100名城 105番日本城郭協会

旅の情報

立入り

自由に見学できる

益岡公園は自由に歩ける。三階櫓と⁠立体ハイビジョンシアター、武家屋敷は有料。歴史探訪ミュージアム(展示室)⁠は無料。続日本100名城スタンプ⁠は三階櫓(天守閣)⁠の中にあり、営業時間内に入館して押す。

住所

〒989-0251 宮城県白石市益岡町1-16(益岡公園内)[10]

確認日: 2026-10-03

最寄り駅と⁠行き方

JR白石駅JR東北本線

徒歩約15分 · 少⁠し登る

駅から徒歩約15分。城は市街地より一段高い丘の上にある。[10][11]

確認日: 2026-10-03
JR白石蔵王駅JR東北新幹線

未確認

車で約5分。駅の観光案内所でレンタサイクル(9:00〜17:00、300円・保証金500円)⁠を借りられる。[10]

確認日: 2026-10-03

開館時間・料金

白石城(三階櫓)
時間
4月〜10月 9:00〜17:00、11月〜3月 9:00〜16:00(入館は閉館30分前まで⁠)
休館・休み
12月28日〜31日
料金
一般400円、小中高生200円、未就学児無料(20名以上の団体は一般320円・小中高生160円)⁠。三階櫓・シアター・武家屋敷の共通券は一般800円・小中高生400円[9]
確認日: 2026-10-03
白石城歴史探訪ミュージアム
時間
白石城と⁠同じ。3階の立体ハイビジョンシアター⁠は1日6回上映(10:00〜15:00台)
休館・休み
12月28日〜31日
料金
展示室は無料。立体ハイビジョンシアター⁠は一般400円・小中高生200円(1作分)[9][6]
確認日: 2026-10-03

車・駐車場

東北自動車道白石ICから約10分。白石城専用の駐車場はなく、城下広場駐車場(市役所となり・大型バス可)⁠や益岡公園駐車場(白石高校向かい・大型バス可)などを使う。土日祝は市役所駐車場も使える。[10][6]

確認日: 2026-10-03
公園・城域の開放時間
未確認確認日: 2026-10-03
所要時間の目安編集部の目安
三階櫓と⁠本丸を見て約1時間。ミュージアムの展示や⁠シアター、武家屋敷まで回るなら2時間半ほどが目安。
階段・坂・足もと
城は丘の上にあり、本丸へは坂を上る。三階櫓の中は急な木の階段。[11][3]
車椅子・ベビーカー
未確認確認日: 2026-10-03
トイレ・休憩
未確認
英語案内・音声ガイド
公式サイトは機械翻訳(Google翻訳)⁠で英語・中国語を表示できる。館内の英語案内は未確認。[1]
季節の楽しみ
春は益岡公園の桜の名所。秋は鬼小十郎まつりがある(2026年は10月3日)⁠。[8][12]
撮影のルール
未確認
工事・休館・立入制限
2026年10月3日(土)⁠は第19回鬼小十郎まつりのため、12:00〜14:30に三階櫓の中への入場制限あり(制限前の最終入場11:30)⁠。ボランティア観光ガイド⁠は4月〜11月の土日祝、9:00〜15:00ごろ(管理事務所へ)⁠。[12][9]確認日: 2026-10-03

周辺の楽しみ

城下町

武家屋敷(旧小関家⁠)

白石城の北、三ノ丸の外堀だった沢端川沿いにある片倉家家臣の屋敷。1730年の墨書が見つかった茅葺きの古い建物で、宮城県指定文化財。一般200円。[13][9]

確認日: 2026-10-03

編集部ガイド(見どころレビュー)

資料と⁠確認した情報をもとにした編集部の解説です。現地訪問の体験談ではありません。

こんな人におすすめ

伊達政宗や⁠片倉小十郎が好きな人、昔ながらの工法で建てた木造の城の中を歩いてみたい人に向く。駅から歩ける距離で、桜の季節もおすすめ。

ここを見ると⁠面白い

三階櫓の中では、金具を使わない木組みと⁠厚い土壁を見たい。外では、櫓の下の野面積みと⁠大手門側の打込ハギの石垣の違い、大手二ノ門の太い柱に注目。

訪ねる前に

いまの三階櫓と⁠大手門は1995年の木造復元で、石垣と⁠土塁は江戸時代からのもの。白石城専用の駐車場はないので、周辺の駐車場を使う。祭りの日は櫓の入場制限があることがある。

楽しみかた

3階の高欄から城下町と⁠蔵王の山並みを眺め、片倉氏が見張った仙台藩の南の入口を感じてみたい。ミュージアムの模型で昔の城の広さを見てから本丸を歩くと、いまは公園になった曲輪の配置が分かりやすい。

訪問者レビュー

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異説・未確認の⁠点

出典

  1. 1
    白石城(概要)白石市文化体育振興財団(白石城)official確認日:
  2. 2
    歴史・沿革白石市文化体育振興財団(白石城)official確認日:
  3. 3
    白石城三階櫓(天守閣)白石市文化体育振興財団(白石城)official確認日:
  4. 4
    復元までのながれ白石市文化体育振興財団(白石城)official確認日:
  5. 5
    白石城災害復旧工事白石市文化体育振興財団(白石城)official確認日:
  6. 6
    歴史探訪ミュージアム白石市文化体育振興財団(白石城)official確認日:
  7. 7
    白石城白石市municipal確認日:
  8. 8
    指定文化財白石城跡白石市municipal確認日:
  9. 9
    入場案内白石市文化体育振興財団(白石城)official確認日:
  10. 10
    アクセス白石市文化体育振興財団(白石城)official確認日:
  11. 11
    白石城(補助資料)Wikipedia日本語版other確認日:
  12. 12
    第19回鬼小十郎まつり開催⁠に伴う白石城三階櫓入場制限⁠について白石市文化体育振興財団(白石城)official確認日:
  13. 13
    武家屋敷白石市文化体育振興財団(白石城)official確認日:
  14. 14
    続日本100名城スタンプ⁠について白石市文化体育振興財団(白石城)official確認日:
  15. 15
    城郭検索(続日本100名城 105 白石城)公益財団法⁠人日本城郭協会jokaku確認日:
  16. 16
    日本100名城・続日本100名城一覧公益財団法⁠人日本城郭協会jokaku確認日:
  17. 17
    Wikipedia「白石城」Wikipedia日本語版wikipedia確認日:
  18. 18
    Wikidata Q1037902Wikidatawikidata確認日:

掲載の状況

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  2. 城郭・城跡と⁠して確認確認済み
  3. 基本情報を掲載確認済み
  4. 詳細記事を掲載確認済み
  5. 写真の利用条件を確認確認済み
  6. 訪問情報を確認確認済み

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