桜の季節の高田城三重櫓(2014年4月撮影)。石垣ではなく土塁の上に立つ。1993年に再建された。
Saigen JiroCC0Wikimedia Commons

新潟県 · 上越市

高田城

たかだじょう

Takada Castle

新潟県上越市

城平城続日本100名城 132番

この城らしさ

4か月足らずで造った大きな城は、天守も石垣もない土の城だった。

なぜ?

高田城は1614年、徳川家康の六男・松平忠輝の城と⁠して、13の大名に工事を割り当てて急いで築かれました。外堀を含めると⁠60ヘクタール⁠を超える広さを4か月足らずで完成させたといわれ、天守を建てず石垣も⁠積まなかったのは工事を急いだためと⁠いわれています。[1]

見逃したくない3つ

01
桜の季節の高田城三重櫓(2014年4月撮影)。石垣ではなく土塁の上に立つ。1993年に再建された。Saigen JiroCC0Wikimedia Commons

土塁の上に立つ三重櫓

見る場所
本丸の南西すみ。高田城址公園の⁠中
注目する部分
石垣ではなく、草におおわれた土の土塁の上に立つ三重の⁠櫓
ここが面白い
天守のなかった高田城では、この「後三階櫓(うしろさんかいやぐら)⁠」⁠が天守の代わりの城の象徴でした。明治に⁠取⁠り⁠壊されましたが、1993年に資料と⁠発掘調査の成果をもとに再建されました。中の1・2階は展示室、3階は展望室です。[2][3]
見られるか
外から見られる外観は公園から自由に見られる。内部は有料。
02
観桜会の夜桜と、ライトアップされた三重櫓が堀に映る(2015年4月撮影)。Cp9asngfCC BY-SA 4.0Wikimedia Commons

日本三大夜桜の一つ

見る場所
高田城址公園全体⁠と内堀・外堀のまわり
注目する部分
ぼんぼりの明かりに照らされた桜と⁠三重櫓が、堀の水面に映る景色
ここが面白い
1909年、陸軍第十三師団⁠の入城を記念して2,200本の桜が植えられたのが始まりで、いまは周辺を含めて約4,000本あると⁠いわれます。夜桜は日本三大夜桜の一つに数えられ、毎年「高田城址公園観桜会」が開かれます。[3][4]
見られるか
外から見られる観桜会は例年3月下旬〜4月上旬ごろ。会期と⁠ライトアップの期間は年ごとに公式で確かめる。
03
ハスの葉で埋まった外堀(2010年7月撮影)。夏には花が咲く。shikabane taroCC BY 3.0Wikimedia Commons

外堀いっぱいのハス

見る場所
公園をかこむ外堀
注目する部分
19ヘクタール⁠の外堀を⁠埋めつくすハス⁠の葉と⁠花
ここが面白い
戊辰戦争や⁠凶作で苦しくなった高田藩の財政を立て直すため、外堀にハスを植えてレンコンを育てたのが始まりです。その美しさと⁠規模は「東洋一」と⁠うたわれ、毎年夏に観蓮会が開かれます。[3][4]
見られるか
外から見られる見ごろは7月下旬〜8月中旬(市の案内)⁠。

訪問の目安

最寄り駅
えちごトキめき鉄道高田駅から徒歩約15分
登り
登りなし
所要時間の目安編集部の目安
三重櫓と⁠本丸跡、極楽橋をまわって約1時間。歴史博物館も見るなら2時間ほど
料金
一般310円、高校生160円、小中学生(市外)160円。市内の小中学生と⁠幼児は無料。20名以上の団体は半額。歴史博物館との共通券は一般620円
時間
4〜11月 9:00〜17:00、12〜3月 10:00〜16:00(入館券の販売は閉館30分前まで⁠)
立入り
自由に見学できる

高田城址公園は自由に歩ける。三重櫓の中は有料。続日本100名城⁠のスタンプは三重櫓の管理棟にあり、三重櫓が休館のときは上越市立歴史博物館⁠で押せる(歴史博物館の休館日でも押せるよう対応、詳しくは正面入口の掲示)⁠。

確認日:

この城の物語

01
研究上の解釈

大坂と⁠東北の間をおさえる⁠城

高田城は、大坂(豊臣方)⁠と⁠東北(伊達・上杉)⁠の連絡を断ち切る大事な場所の城と⁠して、工事を急いだと⁠いわれています。大坂の陣を前に、豊臣方に近い大名にも工事を割り当てて多くの費用を使わせ、その力を弱めるねらいもあったと⁠上越市は説明しています。[1]

02
史実

家康の六男のために13の大名が築いた

1614年、徳川家康の六男・松平忠輝の城と⁠して、幕府の直轄工事で築城が始まりました。家康の命令で13の大名に工事が割り当てられ、忠輝の妻の父にあたる仙台城主・伊達政宗が現場を指揮しました。[1]

03
史実

天守も石垣もない土の⁠城

近世の城の象徴である天守を建てず、石垣も⁠積まなかったのが高田城の特徴で、工事を急いだためと⁠いわれています。城は土塁と⁠堀で守られ、天守の代わりに本丸南西すみの三重櫓が城の象徴になりました。[1][3]

04
史実

陸軍の入城で姿が変わった

三重櫓は廃城のあと⁠明治19年(1886年)ごろに⁠取⁠り⁠壊されました。1907年には陸軍第十三師団⁠が入るため、土塁の大半を崩して堀を埋める工事が行われ、いまの公園の地形はこのときにできたとされます。[3]

05
史実

県の史跡、そして三重櫓の再建

城跡は1954年に新潟県の史跡に指定されました。1993年には三重櫓が再建され、本丸と⁠二の丸を結ぶ極楽橋も復元されています。2020年に公園の名前が高田公園から高田城址公園に変わり、約50ヘクタール⁠の公園には歴史博物館や⁠美術館、図書館なども集まっています。[1][3]

この城の人びと

年表

  1. 松平忠輝の城と⁠して築城。4か月足らずで完成したといわれる[1]

  2. ごろ

    三重櫓が取り壊される[3]

  3. 陸軍第十三師団⁠の入城で土塁を崩し堀を埋める[3]

  4. 2,200本の桜が植えられる[3]

  5. 新潟県の史跡に指定[1]

  6. 三重櫓が再建される[3][4]

  7. 高田公園が高田城址公園に名前を変える[3]

建物と⁠遺構

天守の状態

もともと⁠天守なし

天守は建てられず、本丸南西すみの三重櫓が天守の代わりの象徴だった。

城全体のいま

城跡は高田城址公園(約50ヘクタール)⁠になり、全体が県の史跡。内堀・外堀と⁠土塁の一部、本丸跡が残り、三重櫓と⁠極楽橋が再建されている。公園には歴史博物館、小林古径記念美術館、図書館、運動施設がある。

主な建物

再建(復興)

三重櫓

明治19年ごろ⁠取⁠り⁠壊し。1993年に資料と⁠発掘調査をもとに再建。三層三階、高さ約15m。1・2階は展示室、3階は展望室。[3][2]

再建(復興)

極楽橋

本丸と⁠二の丸を結ぶ橋。復元されている。[3]

基本データ

種類
城
地形による分類
平城平地に堀をめぐらせて築いた⁠城編集部記事
時代
近世編集部記事
天守の状態
もともと⁠天守なし天守は⁠建てられなかった編集部記事
築城者
松平忠輝日本城郭協会
築城
慶長19年(1614)日本城郭協会
主な城主
松平氏、酒井氏、稲葉氏、戸田氏、榊原氏日本城郭協会
廃城
明治3年(1870年)Wikipedia
見られる遺構
土塁・堀・櫓・櫓台・曲輪編集部記事
文化財指定
新潟県指定史跡(高田城跡)(1954年)編集部記事
名城選定
続日本100名城 132番日本城郭協会

旅の情報

立入り

自由に見学できる

高田城址公園は自由に歩ける。三重櫓の中は有料。続日本100名城⁠のスタンプは三重櫓の管理棟にあり、三重櫓が休館のときは上越市立歴史博物館⁠で押せる(歴史博物館の休館日でも押せるよう対応、詳しくは正面入口の掲示)⁠。

住所

〒943-0835 新潟県上越市本城町6-1(高田城址公園内・三重櫓)[2]

確認日: 2026-10-03

最寄り駅と⁠行き方

えちごトキめき鉄道高田駅妙高はねうまライン(北陸新幹線上越妙高駅から乗り換え)

徒歩約15分 · 登りなし

高田駅から徒歩15分(車なら約10分)⁠。頸城バス「高田城址公園」停留所からは徒歩1分。[4][2]

確認日: 2026-10-03

開館時間・料金

高田城三重櫓
時間
4〜11月 9:00〜17:00、12〜3月 10:00〜16:00(入館券の販売は閉館30分前まで⁠)
休館・休み
月曜(祝日の場合は翌日)⁠、祝日の翌日、12月29日〜1月3日、1・2月の月〜木曜(祝日は開館)⁠。観桜会と⁠ゴールデンウィーク⁠の期間は無休。臨時休館あり
料金
一般310円、高校生160円、小中学生(市外)160円。市内の小中学生と⁠幼児は無料。20名以上の団体は半額。歴史博物館との共通券は一般620円[2]
確認日: 2026-10-03

車・駐車場

上信越自動車道上越高田ICから15分、北陸自動車道上越ICから20分。公園の第1〜8駐車場⁠に約850台。[2][3]

確認日: 2026-10-03
公園・城域の開放時間
未確認確認日: 2026-10-03
所要時間の目安編集部の目安
三重櫓と⁠本丸跡、極楽橋をまわって約1時間。歴史博物館も見るなら2時間ほど
階段・坂・足もと
公園は平地で、坂はほとんどない。三重櫓は土塁の上にあり、階段を上る。[3]
車椅子・ベビーカー
未確認確認日: 2026-10-03
トイレ・休憩
未確認
英語案内・音声ガイド
市の公園ページに英語訳のファイルが用意されている。三重櫓内の英語表示は未確認。[3]
季節の楽しみ
春は約4,000本⁠の桜と⁠観桜会(観桜会は例年3月下旬〜4月上旬)⁠、夏は外堀のハスと⁠観蓮会(7月下旬〜8月中旬⁠が見ごろ)⁠。三重櫓は観桜会、ゴールデンウィーク、観蓮会期間の週末、上越まつり、お盆、紅葉の時期、年末年始にライトアップされる予定。[2][3][4]
撮影のルール
未確認
工事・休館・立入制限
1・2月は月〜木曜日が休館(祝日は開館)⁠。[2]確認日: 2026-10-03

周辺の楽しみ

博物館

上越市立歴史博物館

高田城址公園の中にある市の歴史博物館。内堀と⁠本丸をのぞむ1階ラウンジと、妙高山から米山まで見渡せる屋上デッキは無料で入れる。続日本100名城⁠のスタンプもある。[3][6]

確認日: 2026-10-03

編集部ガイド(見どころレビュー)

資料と⁠確認した情報をもとにした編集部の解説です。現地訪問の体験談ではありません。

こんな人におすすめ

桜や⁠ハスの季節に城跡を楽しみたい人、石垣のない「土の城」がどんなものか見てみたい人に向く。公園は平らで歩きやすい。

ここを見ると⁠面白い

三重櫓が石垣ではなく土塁の上に立っている姿を確かめたい。極楽橋を渡って本丸跡に入り、内堀の広さを感じると⁠よい。三重櫓の3階からは公園と⁠町を見渡せる。

訪ねる前に

三重櫓は1993年の再建で、江戸時代の建物は残っていない。土塁や堀は明治以降の陸軍の工事で大きく変わっている。⁠冬(1・2月)⁠は月〜木曜日が休館なので注意。

楽しみかた

いちばんのおすすめは春の観桜会の夜。ライトアップされた三重櫓と⁠夜桜が堀に映る。夏はハスの花が外堀を埋める。歴史博物館の屋上デッキ(無料)からの眺めもあわせて楽しみたい。

訪問者レビュー

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異説・未確認の⁠点

出典

  1. 1
    高田城跡(県指定文化財)上越市municipal確認日:
  2. 2
    高田城三重櫓⁠ご利用案内上越市立歴史博物館official確認日:
  3. 3
    高田城址公園上越市都市整備課municipal確認日:
  4. 4
    高田城址公園上越観光Navi(上越観光コンベンション協会)tourism確認日:
  5. 5
    続日本100名城一覧公益財団法⁠人日本城郭協会jokaku確認日:
  6. 6
    上越市立歴史博物館上越市official確認日:
  7. 7
    高田城(補助資料)Wikipedia日本語版other確認日:
  8. 8
    日本100名城・続日本100名城一覧公益財団法⁠人日本城郭協会jokaku確認日:
  9. 9
    Wikipedia「高田城」Wikipedia日本語版wikipedia確認日:
  10. 10
    Wikidata Q10856387Wikidatawikidata確認日:

掲載の状況

  1. 候補を発見確認済み
  2. 城郭・城跡と⁠して確認確認済み
  3. 基本情報を掲載確認済み
  4. 詳細記事を掲載確認済み
  5. 写真の利用条件を確認確認済み
  6. 訪問情報を確認確認済み

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