将軍に献上した湯
伊東の湯の発見は平安時代とされ、江戸時代には3代将軍徳川家光に湯治の湯を献上していた。その献上湯の由緒を伝えるのが、市街地の共同浴場・和田寿老人の湯で、七福神の湯の中で最も古い。明治以降は幸田露伴や川端康成らが訪れ、戦後は歓楽温泉地として発展した。いま観光協会は湧出量を毎分26,836リットル(2024年1月)で静岡県1位と掲げる。[12][5][2]
按針の船と松川の河口
大分県臼杵に漂着したイギリス人航海士ウィリアム・アダムスは、徳川家康に重用されて「按針」(水先案内人)の名を得た。家康の命で1604年に80トン、1607年に120トンの洋式帆船サン・ブエナ・ベントゥーラ号を伊東の松川河口で造った。河口近くの砂州に穴を掘って丸太を敷く砂ドックという方法だった。これが日本初の洋式帆船で、120トンの船は後にメキシコまで航海した。按針祭は毎年8月8〜10日に行われ、2026年で80回を迎える。[10][11]
昭和3年の木造3階
松川沿いの東海館は1928(昭和3)年に建てられた木造3階の旅館で、市の文化財として観光・文化施設になっている。観覧は200円(2026年度から300円)で9時から21時まで。土日祝には11時から19時まで日帰り入浴ができ(500円)、大小2つの浴場を男女で時間を区切って入れ替える。戦前の旅館建築を実際に歩き、湯に入って確かめられる例は少ない。[4][3][12]
午後に開く町の風呂
伊東の共同浴場は10軒(Wikipedia)、七福神の名を持つ8軒にはそれぞれ像が置かれ、スタンプラリーもある。和田寿老人の湯は400円で14:30〜22:30(水曜休)、毘沙門天芝の湯は400円で14:00〜22:00(火曜休)、岡布袋の湯は450円で14:00〜22:00(日曜・第4土曜休)、恵比寿あらいの湯は13:00〜22:00(月曜休)。どれも午後からの営業なので、朝は東海館や足湯、昼下がりから共同浴場という順になる。駅から徒歩10〜20分、すべて平地。[12][5][6][7][8]