空に一番近い湯
万座温泉は上信越高原国立公園の中、草津白根山の山麓、標高1,800mにある。下呂の濁河温泉と並び「通年自家用車で行ける日本最高所の温泉」とされる。開湯の時期は不明で、周辺から弥生土器が出土し、戦国時代に武士が湯治に来た記録がある。江戸時代も湯治場だったがあまり栄えず、本格的に開けたのは戦後、西武グループのリゾート開発で道路が整ってからである。[2][3]
硫黄の濃さ
万座の湯は酸性硫黄泉(硫化水素泉)で、白濁または黄濁する。Wikipedia は硫黄成分の含有量を日本一とし、湧出量を毎分3,750リットル、源泉温度を約80℃とする。観光協会は約20の源泉、日量540万リットルと説明する。川床の至るところから湯が湧き、源泉地は湯けむりと硫黄の匂いに包まれる。温泉街の外れの「空吹」は水蒸気と硫化水素を噴き出す噴気口で、万座の名物になっている。[2][1]
高地で入るときの注意
標高1,800mの空気は薄く、下界より約10℃低い。熱い硫黄泉に長く入ると体に負担がかかるので、短く何度かに分ける。宿ごとに引く源泉が違い、濁り方や匂いも少し違う。日進舘は3〜6泊の「新・湯治」プランや朝の体操を用意し、戦後まで続いた湯治の形を現代に合わせて続けている。[3][2]
道は一本
通年通れる道は有料の万座ハイウェーだけ。春から秋は草津や志賀高原から志賀草津高原ルートで入れるが、冬は閉鎖され、草津白根山の噴火警戒レベルによって殺生河原〜万座三差路間が通行止めになることもある。公共交通なら万座・鹿沢口駅から西武観光バスで約40分、軽井沢駅から約90分。日進舘は軽井沢駅と長野原草津口駅から宿泊者の送迎を出している(要予約)。[2][4]