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ANNIVERSARY
十年の航海図
2016–2026
BOOK://
小さな会社の、大きな十年。
表紙(制作例)

SAMPLE — 記念誌(会社史)

十年の航海図

創業10周年記念誌 2016–2026

帯 — 小さな会社の、大きな十年。

社員28人の会社の、創業10周年記念誌の作例です。十年分の社内報と写真、創業メンバーへの聞き書き、全社員のアンケートから、社史・写真ページ・社員の声の三本柱で構成しました。目次の全部と、巻頭のことば、第一章の冒頭、写真ページの誌面を実際に見られます。

判型
B5判(182×257mm)
推定ページ数
約80ページ(カラー)
完成形式
印刷(中心)/PDF配布版
制作期間の目安
約2か月(社員の声の収集期間を含む)

CONTENTS

この本の目次

SAMPLE PAGES

本文サンプル

巻頭の「発刊にあたって」の全文と、第一章の冒頭、そして第五章「写真で見る十年」の見開きレイアウトです。完成した本と同じ組版で載せています。

発刊にあたって(全文)

発刊にあたって

十年目の港から

この記念誌を、まず、十年間ともに働いてくれた仲間と、その家族に贈ります。

私たちの会社は、二〇一六年の春、三人で始まりました。借りたのは、海沿いの古い倉庫がひとつ。機械は中古が一台。最初の月の売上は、三人の給料に遠く届きませんでした。それから十年。仲間は二十八人になり、機械は九台になり、あの倉庫は手狭になって、二度の引っ越しをしました。

この十年は、順風の航海ではありませんでした。五年目には、売上の四割を占めていた取引先を失いました。あのとき会社を支えたのは、立派な戦略ではなく、目の前のひとつひとつの仕事を丁寧に納め続けた現場の力です。この記念誌の題を「航海図」としたのは、私たちの十年が、まっすぐな一本道ではなく、風を読み、進路を変えながら進んだ航海だったからです。

この本には、立派なことばかりを載せていません。創業のころの手書きの請求書も、うまくいかなかった製品の話も、そのまま載せました。次の十年を進む人たちにとって、成功の記録より、乗り越えた記録のほうが役に立つと考えたからです。

制作にあたっては、全社員二十八人が一言ずつ言葉を寄せてくれました。十年分の社内報と写真を掘り起こし、創業メンバーの話を聞き書きしました。ページをめくると、あなたの知らない誰かの十年が、きっとどこかに書かれています。

木のテーブルに高く積み上げられた、社内報とファイルの束
十年分の社内報。積み上げると、背丈ほどになった。

十年目の港に、いったん錨を下ろします。けれど、これは記念碑ではなく、海図です。次の十年も、同じ仲間と、新しい仲間と、いい航海を続けていきましょう。

二〇二六年春 代表取締役

2十年の航海図

第一章(冒頭)

机が二つだけ置かれた、窓のある小さながらんとした部屋
机が二つだけの部屋から始まった。

第一章

創業のころ — 三人で借りた古い倉庫

会社の最初の住所は、海沿いの倉庫街の一角でした。

築四十年を超えた鉄骨の倉庫は、夏は暑く、冬は海風がすき間から入り込みました。前の借り主が残していった作業台がひとつ。創業メンバーの三人は、その台を囲んで最初の打ち合わせをしました。議題は「会社の名前」と「最初の機械をどうするか」のふたつ。名前は三十分で決まりましたが、機械の話は夜までかかりました。

手元の資金で買えるのは、中古の加工機が一台だけ。新品の三分の一の値段でしたが、それでも創業資金の大半が消えます。買うか、借りるか。三人の意見は割れました。最後に決め手になったのは、いちばん年長のメンバーの一言だったといいます。「借り物の機械で覚えた仕事は、借り物の仕事になる。自分の機械で失敗した分だけ、うちの技術になる」。翌週、中古の機械が倉庫に届きました。据え付けを手伝ってくれた運送会社の人に出せたのは、缶コーヒーだけでした。

最初の受注は、創業から二か月目。知り合いの工場から回ってきた、急ぎの小さな部品の仕事でした。納期は五日。図面を見た三人は、引き受けてから青くなったそうです。届いたばかりの機械は、まだ癖がつかめていません。初日に削った十個は、すべて検査で弾きました。二日目も半分が不良。三日目の夜にようやく寸法が安定し、納品の朝には、三人とも倉庫の床で仮眠を取っていました。

納品先の担当者は、検査を終えると一言、「次も頼む」と言ったそうです。この「次も頼む」が、その後の十年で何百回も聞くことになる、私たちの会社のいちばん大切な言葉になりました。

創業の年の売上は、いまのひと月分にも届きません。それでも三人は、月末になると倉庫の隅の黒板に、その月に納めた部品の数を書きました。黒板は二度の引っ越しでも捨てられず、いまも本社の会議室に掛かっています。最初の月の数字は「四十七」。この記念誌の表紙をめくった見返しに、その黒板の写真を載せたのは、すべてがそこから始まったからです。

— 第一章の冒頭はここまで。この続きは、完成した本の形でお読みいただけます —

十年の航海図7

第五章「写真で見る十年」の見開き

第五章 写真で見る十年

開宴前の会場。グラスと小さな花が並べられた無人の長いテーブル
十周年の夜。準備された卓と、まだ誰もいない会場。
46写真で見る十年
机が二つだけ置かれた、窓のある小さながらんとした部屋 木のテーブルに積み上げられた社内報とファイルの束
「機械より先に、黒板を運び込んだ」
— 創業メンバーの聞き書きから
写真で見る十年47

誌面ノート: 写真ページは、一見開きに写真三点までと決めて組んでいます。左ページに大きく一点、右ページに小さく二点と、聞き書きから引いた一行。キャプションは「いつ・どこで・何があったか」の事実だけを短く書き、余白を広く残しました。約1,200枚の候補から、この章に載せたのは36枚です。上の見開きは、実際の誌面と同じ組み方で写真を入れたものです。完成した本では、右ページの小さな写真にも次のようなキャプションが入ります —「二〇一六年春、創業の倉庫。前の借り主が残した作業台が、最初の会議机だった。」「初号機の据え付けの日。お礼に出せたのは缶コーヒーだけ。」「最初の納品箱。宛名はまだ手書きだった。」

HOW IT WAS MADE

どんな材料から作られたか

この作例で想定した材料と、AIと人の分担です。散らばっていた社内の記録が、二か月で一冊になっています。

01

用意した材料

  • 社内報のバックナンバー十年分(118号)
  • 受注と決算の記録、議事録
  • 社屋・現場・製品の写真 約1,200枚
  • 全社員28人へのアンケート
  • 創業メンバー3人への聞き書き音声(約4時間)

02

AIがしたこと

  • 社内報と記録から、出来事を年表に整理
  • 聞き書き音声を文字にし、各章の下書きを作成
  • 写真1,200枚の時期別整理と、配置案の提案
  • 社員の言葉の誤字だけを直し、言い回しはそのまま残した

03

人が決めたこと

  • 年表に載せる出来事と、載せない出来事
  • 社外に出せる数字の範囲の確認
  • 写真の最終選定と並び順
  • 全ページの校正と事実の確認

AIは、材料にない事実を補わない設計です。本文の出来事と数字は、すべて材料の中にある記録が元になっています。それでもAIの文章から誤りを完全になくすことはできないため、最終確認は著者が行っています。くわしくはAI利用に関する説明をご覧ください。

FORMATS

完成形式

この作例は、式典で手渡す印刷の本を中心に、二つの形で書き出す想定です。

印刷(中心)

B5判・並製・カラー80ページの入稿データ。周年式典での配布と、取引先への進呈を想定した仕様です。

PDF配布版

印刷版と同じ組版のPDF。社内での共有や、遠方のOB・OGへの送付に使います。

この本のような一冊を、あなたの会社の記録から。

社内報と写真フォルダと、みんなの一言。散らばっている記録は、そろえれば一冊になります。周年のご予定がある会社にこそ。

このサンプルは制作例として作成した架空の内容です。実在の人物・店舗・団体とは関係ありません。
サンプルに使用している写真は、制作例として生成した画像です。

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