環境省の数字(2025年3月末)

環境省は毎年、都道府県からの報告をまとめて「温泉利用状況」を公表します。令和6年度(2025年3月末時点)⁠の全国の数字は次のとおりです。

  • 温泉地: 2,839か⁠所
  • 源泉: 27,899本(利用されているもの・未利用のものを含む)
  • 湧出量: 毎分約240万リットル
  • 温泉を使う宿泊施設: 13,425軒
  • 温泉を使う公衆浴場(日帰り): 7,721軒
  • 年間の⁠延⁠べ宿泊利用者: 約1億2,000万人

60年前の昭和37年度(1962年)は、温泉地1,518か所・源泉13,079本でした。源泉は2倍以上に増えています。掘削の技術が進み、都市でも深く掘れば温泉が⁠出るようになったためです。

「温泉地」は宿がある所だけを数えている

環境省の「温泉地」は、温泉を使う宿泊施設がある場所の数です。日帰⁠り施設だけの場所、共同浴場だけの集落、野湯は入っていません。ですから、このアトラスが名前で集めている温泉地(日帰りだけの所や⁠歴史的な温泉を含む)とは対象が違います。

また、2,839と⁠いう数は県ごとの報告の合計で、県によって「1つの温泉地」の切り方が違います。別府八湯を1と⁠数えるか8と⁠数えるか、と⁠いった問題です。

足し算で「日本の温泉総数」は出ない

温泉地・源泉・宿泊施設・公衆浴場は、それぞれ別のものを数えています。1つの温泉地に何十本の源泉と⁠何百軒の宿があることもあれば、1本の源泉を複数の施設が⁠分⁠け⁠合うこともあります。これらを足して「日本には〇万の温泉がある」と⁠言うのは間違いです。

このアトラスでは、温泉地・施設・浴槽・源泉を別の層と⁠して記録し、県別ページと⁠全国台帳で「公的統計の数」と⁠「アトラスが名前で確かめた数」を並べて示しています。収録の数字は日本の温泉の総数ではなく、集めて確かめた分の数です。

どの県に多いのか

温泉地の数がもっとも多いのは北海道(226か所)⁠、次いで長野(193)⁠、新潟(135)⁠、福島(122)⁠、青森(120)⁠。源泉の数では大分(約4,400本)⁠と鹿児島(約2,700本)⁠が突出し、静岡(2,185本)⁠、北海道(2,249本)⁠が続きます。宿泊施設の数は静岡、長野、北海道の順です。

県別の分布は「都道府県から探す」の地図で、公的統計と⁠アトラスの収録を切り替えて見られます。

別府温泉の写真 663highland · CC BY 2.5

別府温泉

Beppu Onsen

大分県

灰色の火口跡に噴気が上がる地獄谷 Calistemon · CC BY-SA 4.0

登別温泉

Noboribetsu Onsen

北海道 · 日本⁠を知る100温泉 No.1

硫黄塩化物硫酸塩含鉄酸性炭酸水素塩放射能(ラドン)

地獄谷から1日1万トン、9種類の泉質がひとつの谷に湧く。

湯気を上げる大湯間歇泉 663highland · CC BY-SA 4.0

熱海温泉

Atami Onsen

静岡県 · 日本⁠を知る100温泉 No.56

塩化物硫酸塩

500を超える源泉から毎分約2万リットル、平均63℃。駅前の足湯から坂の上の⁠間歇泉まで、町そのものが湯の上に建っている。

用語

源泉
温泉が湧き出す(または汲み上げる⁠)1つの口。自然に湧く「自噴」と、ポンプで汲む「動力」がある。
延⁠べ宿泊利用人員
1人が2泊すれば2と⁠数える、宿泊の合計。

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硫黄塩化物硫酸塩含鉄酸性炭酸水素塩放射能(ラドン)

地獄谷から1日1万トン、9種類の泉質がひとつの谷に湧く。