4つの⁠層

このアトラスは、温泉を4つの層に分けて記録しています。

  • **温泉地**: 温泉⁠が湧く土地と、その周りの宿や⁠店の集まり。草津温泉、城崎温泉など。いくつかの温泉地をまとめた「温泉郷」(奥飛騨温泉郷、乳頭温泉郷)⁠もここに入ります。
  • **源泉**: 温泉⁠が湧く(または汲み上げる⁠)1つの口。草津には湯畑・白旗・西の河原・万代鉱など複数の源泉があり、それぞれ温度も成分も少しずつ違います。
  • **施設**: 旅館、ホテル、日帰り温泉、共同浴場、足湯。源泉から湯を引いて浴槽に入れます。
  • **浴槽**: 施設⁠の中の1つ1つのお風呂。内湯、露天、貸切、客室風呂。同じ施設でも浴槽によって源泉や、かけ流しかどうかが⁠違うことがあります。

温泉の良し悪しを語るとき、どの層の話かを分けると、ずっと⁠正確になります。

1つの源泉を分け合う、複数の源泉を混ぜる

温泉街では、旅館組合が持つ源泉を各宿に配る「集中管理」がよく行われます。この場合、何軒の宿に泊まっても同じ源泉のお湯です。反対に、宿ごとに自分の源泉を持つ温泉地(あわら温泉など)では、隣の宿のお湯が全く⁠違うことがあります。

浴槽では、温度を整えるために2つの源泉を混ぜることもあります。鳴子温泉のように泉質の違う源泉が多い所では、宿を替えると⁠お湯が替わる楽しみがあります。

木造の共同浴場の入口 Zhaitengli · CC BY 4.0

鳴子温泉

Naruko Onsen

宮城県 · 日本⁠を知る100温泉 No.18

硫黄硫酸塩炭酸水素塩塩化物単純含鉄酸性

療養泉10種のうち7種がひとつの温泉郷に。駅前の共同浴場「滝の湯」は300円、下駄を鳴らして湯めぐりへ。

木造の足湯施設・芦湯の外観 Asturio Cantabrio · CC BY-SA 4.0

芦原温泉

Awara Onsen

福井県 · 日本⁠を知る100温泉 No.43

塩化物

74本の源泉を宿がそれぞれ持つ田園の温泉街。駅前の足湯「芦湯」は無料で、二つの違う湯を足で比べられる。

湯気を上げる湯畑と木樋 Aspere · CC0

草津温泉

Kusatsu Onsen

群馬県 · 日本⁠を知る100温泉 No.25

酸性硫黄硫酸塩塩化物

毎分3万2千リットル、pH2.1の酸の湯が町の真ん中から湧き出し、木の樋を流れて冷めていく。

「温泉郷」と⁠「温泉地」の重なり

奥飛騨温泉郷は、平湯・福地・新平湯・栃尾・新穂高の5つの温泉地をまとめた呼び名です。温泉郷と⁠温泉地の両方を数えると、同じ場所を二重に⁠数えてしまいます。このアトラスでは温泉郷を「group」という種類で別に持ち、件数の集計からは外しています。環境省の統計も、県ごとに1つの温泉地の範囲の取り方が違うので、数字を比べるときは注意が必要です。

山に囲まれた平湯温泉街 Alpsdake · CC BY-SA 4.0

平湯温泉

Hirayu Onsen

岐阜県 · 日本⁠を知る100温泉 No.55

炭酸水素塩塩化物単純硫黄

約40の源泉から毎分8,600リットル。バスターミナル⁠の隣に、志納金で入れる湯と⁠16の露天風呂がある。

川沿いの露天風呂 新穂高の湯 Soica2001 (talk) · Public domain

新穂高温泉

Shinhotaka Onsen

岐阜県 · 日本⁠を知る100温泉 No.54

単純塩化物炭酸水素塩硫黄

川べりの露天風呂で3,000m級⁠の山を見上げ、同じ場所から2階建てゴンドラで標高2,156mまで上がれる。

何を基準に温泉を選ぶか

温泉街の雰囲気や⁠外湯めぐりが目的なら「温泉地」で選びます。特定のお湯の成分(ラドン、炭酸)⁠を体験したいなら「源泉」と、それを使う「浴槽」で選びます。一人泊や⁠料金、タトゥーの可否は「施設」の話です。

このアトラスの検索は温泉地が基本ですが、施設のタブに切り替えると、日帰りの可否や⁠営業時間などを施設単位で見られます。詳しい記事のある温泉地では、施設ごと⁠・浴槽ごとの表も載せています。

用語

温泉郷
複数の温泉地のまとまり。観光上の呼び名で、法律の定義はない。
集中管理
源泉を組合などが一括して管理し、各施設へ配る方式。

関連する温泉

湯気を上げる湯畑と木樋 Aspere · CC0

草津温泉

Kusatsu Onsen

群馬県 · 日本⁠を知る100温泉 No.25

酸性硫黄硫酸塩塩化物

毎分3万2千リットル、pH2.1の酸の湯が町の真ん中から湧き出し、木の樋を流れて冷めていく。

雪景色の川と柳 Asturio Cantabrio · CC BY-SA 4.0

城崎温泉

Kinosaki Onsen

兵庫県 · 日本⁠を知る100温泉 No.63

塩化物

浴衣に下駄、柳の川沿いを歩いて七つの外湯をはしごする。宿の風呂より町の風呂が主役の温泉地。

山に囲まれた平湯温泉街 Alpsdake · CC BY-SA 4.0

平湯温泉

Hirayu Onsen

岐阜県 · 日本⁠を知る100温泉 No.55

炭酸水素塩塩化物単純硫黄

約40の源泉から毎分8,600リットル。バスターミナル⁠の隣に、志納金で入れる湯と⁠16の露天風呂がある。