SIMILAR
もんじゃに近い郷土食
もんじゃ焼きの周辺にある粉物の郷土食。『もんじゃの亜種』としてまとめず、それぞれ別の料理として扱う。掲載の条件は、公的機関(自治体・県・農林水産省)または当事者団体の一次情報で存在を確認できること。今回確認できた6件から始め、毎月の更新で追加していく。
たらし焼 Tarashi-yaki
もんじゃとの関係 水で薄く溶いた生地を鉄板に「たらす」という一点でもんじゃと同じ流れにある。駄菓子屋のおやつだった出自も共通する。
違い 土手を作らない。生地を流して焼き固め、お好み焼きに近い一枚の形で食べる。もんじゃのように鉄板の上でかき混ぜ続けない。
いまの状況 提供する店は数軒。2021年時点で「4〜5軒しか残っていない」と報じられた。
| たらし焼 | もんじゃ焼き(月島) | |
|---|---|---|
| 地域 | 茨城県/東茨城郡大洗町 | 東京都中央区月島 |
| いつから | 大正時代 | 江戸〜明治の文字焼が起源 |
| 材料 | 小麦粉、だし汁、キャベツ、紅ショウガ、切りイカ、卵、ネギ | 小麦粉、キャベツ、出汁、ソース、具材 |
出典
- Wikipedia「たらし焼き (大洗)」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%97%E7%84%BC%E3%81%8D_(%E5%A4%A7%E6%B4%97) - 観光いばらき(茨城県)大洗町のグルメガイド
https://www.ibarakiguide.jp/gourmet/seaside_gourmet/page001886.html - V-STORAGE「ファンが支えてくれた伝統の味」お好み焼き 道 副店長インタビュー
https://v-storage.jp/talk/interview/154246/
いせさきもんじゃ Isesaki Monja
もんじゃとの関係 名前も作り方ももんじゃそのもの。織物の町・伊勢崎の商人が東京へ取引に行った際に持ち帰ったのが始まりとされ、駄菓子屋のおやつとして広まった。
違い 味付けが「あま(いちごシロップ)」「から(カレー粉)」「あまから(両方)」の3種で、月島のような出汁のもんじゃではない。土手を作らず、具が少ない。
いまの状況 市内の数店と駄菓子屋で食べられる。伊勢崎商工会議所青年部が公式サイトとマスコット「もじゃろー」で発信している。
| いせさきもんじゃ | もんじゃ焼き(月島) | |
|---|---|---|
| 地域 | 群馬県/伊勢崎市 | 東京都中央区月島 |
| いつから | 明治期といわれる | 江戸〜明治の文字焼が起源 |
| 材料 | 小麦粉、いちごシロップ(あま)、カレー粉(から)、ベビースターラーメンなど | 小麦粉、キャベツ、出汁、ソース、具材 |
出典
- いせさきもんじゃ 公式(伊勢崎商工会議所青年部)
http://www.isesaki-yeg.jp/monja/ - 群馬県観光物産国際協会「いせさきもんじゃ」
https://gunma-kanko.jp/spots/465
文字焼(もんじやき) Monji-yaki
もんじゃとの関係 もんじゃ焼きの語源そのもの。うどん粉を蜜で溶いた生地を、小さな匙で銅板の上に文字を書くように垂らして焼いた駄菓子。「もじ」が「もんじ」へ、さらに「もんじゃ」へ転じた。
違い 甘い菓子であり、キャベツも出汁も入らない。鉄板ではなく銅板だったと記録されている。
いまの状況 そのままの形では現存しない。名称と作り方の一部が現在のもんじゃに残っている。
| 文字焼(もんじやき) | もんじゃ焼き(月島) | |
|---|---|---|
| 地域 | 東京都/江戸・東京(駄菓子屋) | 東京都中央区月島 |
| いつから | 江戸〜明治期 | 江戸〜明治の文字焼が起源 |
| 材料 | うどん粉(小麦粉)、蜜 | 小麦粉、キャベツ、出汁、ソース、具材 |
出典
- 農林水産省「うちの郷土料理」もんじゃ焼き 東京都
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/34_3_tokyo.html - Wikipedia「もんじゃ焼き」(清水晴風『街の姿』の記述を含む)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%82%93%E3%81%98%E3%82%83%E7%84%BC%E3%81%8D
どんどん焼き Dondon-yaki
もんじゃとの関係 東京のもんじゃ焼き(文字焼き)が屋台向けに変化したものといわれる。太鼓をドンドン鳴らして売り歩いたのが名前の由来。
違い 持ち歩けるように、生地を薄く焼いて割り箸に巻き付ける。ソース味が基本で、鉄板を囲んで食べる料理ではない。
いまの状況 山形市の祭り・イベントの出店で定番。市の郷土料理として紹介されている。
| どんどん焼き | もんじゃ焼き(月島) | |
|---|---|---|
| 地域 | 山形県/山形市 | 東京都中央区月島 |
| いつから | 戦前 | 江戸〜明治の文字焼が起源 |
| 材料 | 小麦粉、海苔、青海苔、魚肉ソーセージ、ソース | 小麦粉、キャベツ、出汁、ソース、具材 |
出典
- 山形市 お宝読本「タカラの山ガタ」どんどん焼き
https://www.yamagatakara.jp/takara/specialties/dondonyaki.html
にくてん Nikuten
もんじゃとの関係 小麦粉の生地に具をのせて鉄板で焼く「のせ焼き」の系統。一銭洋食から続く粉物の一族で、もんじゃとは兄弟にあたる。
違い 生地は薄くのばして焼き固め、半分に折って食べる。水分は少なく、もんじゃのような流動性はない。甘辛く煮たジャガイモとすじ肉が入るのが特徴。
いまの状況 家庭でもお好み焼き店でも食べられる。お好み焼店の有志による「にくてんの会」がある。
| にくてん | もんじゃ焼き(月島) | |
|---|---|---|
| 地域 | 兵庫県/高砂市 | 東京都中央区月島 |
| いつから | 第二次世界大戦後に盛んに | 江戸〜明治の文字焼が起源 |
| 材料 | すじ肉、こんにゃく、ジャガイモ、キャベツ、天かす、小麦粉 | 小麦粉、キャベツ、出汁、ソース、具材 |
出典
一銭洋食(べた焼き) Issen-yoshoku / Beta-yaki
もんじゃとの関係 水で溶いた小麦粉を鉄板に流して焼く駄菓子屋の食べ物という点で、文字焼きと同じ時代・同じ層の料理。お好み焼きのルーツのひとつとされる。
違い 「のせ焼き」で一枚に焼き上げる。京都では「べた焼き」とも呼ばれる。もんじゃのように生地を鉄板でかき混ぜない。
いまの状況 京都・広島などに専門店が残る。
| 一銭洋食(べた焼き) | もんじゃ焼き(月島) | |
|---|---|---|
| 地域 | 京都府・広島県ほか/京都市・広島市など | 東京都中央区月島 |
| いつから | 大正〜昭和初期 | 江戸〜明治の文字焼が起源 |
| 材料 | 小麦粉、ネギ、天かす、卵、ソース | 小麦粉、キャベツ、出汁、ソース、具材 |