ブラッシュカッター(灌木除去機)
地雷原の探査に先立って草木や灌木を刈り払う機械です。かつてカンボジアでは樹木の伐採が除去作業全体の時間の約7割を占めていましたが、日本の無償資金協力で供与された灌木除去機によって機械化され、除去のスピードと安全性が大きく向上しました。
用途
金属探知機や探知犬による探査の前に、機械で植生を取り除いて作業しやすい状態を整えます。CMACでは2005年から機械除去が本格化し、年間の解放面積はそれまでの約10平方キロメートルから2005年には22平方キロメートル、2009年には約40平方キロメートルへと拡大しました。
特徴
GICHDによると、植生の除去などで他の除去手段の作業を速めるのが機械の主な役割で、専用機から農業機械の改造まで様々な種類があります。JICAは1998年以降、地雷探査機材や除去支援機材・車両とともに灌木除去機をCMACへ供与してきました。
メリット
人が刈り払いを行う危険と時間を大幅に減らし、除去全体を加速します。JICAによると、機材供与や技術改善の積み重ねにより、CMACの年間解放面積は1995〜99年の約10平方キロメートルから2023年には約282平方キロメートルと、およそ28倍に拡大しました。
課題
機械だけで除去が完了するわけではなく、その後に探知機や動物による確認が必要です。整備・修理の体制づくりも重要で、CMACは機材を維持するための中央ワークショップ(整備工場)を運営しています。