探査ネズミ(アフリカオニネズミ/HeroRAT)
ベルギー発祥のNGO・APOPOが訓練するアフリカオニネズミです。優れた嗅覚で地雷の爆発物のにおいを探知します。体重1〜1.3kgと軽く、探査中に地雷を作動させる心配がないのが大きな特徴で、カンボジアではCMAC・MAGと連携して活動しています。
用途
CMACは2015年にタンザニアからネズミを受け入れて探査ネズミ(MDR)プログラムを開始しました。2023年12月時点で42頭が3つのMDRチームに編成され、プレアビヒア州とシェムリアップ州で活動し、合計16,165,676平方メートルの土地を解放、地雷667個・不発弾592個・クラスター子弾60個を発見・除去しました。
特徴
体長25〜30cm・体重1〜1.3kgのアフリカオニネズミ(Cricetomys ansorgei)で、寿命は6〜8年です。タンザニアの訓練施設で育成され、埋設位置を第三者だけが知る「ブラインドテスト」に合格した個体だけがカンボジアに派遣されます。2025年10月22日には新たに24頭が到着し、20頭が実地の除去活動に、4頭がシェムリアップのビジターセンターでの教育活動に配属されました。
メリット
1頭でテニスコートほどの広さを20〜30分で探査できます。金属探知機を使う人間の除去員なら最大4日かかる広さです。爆発物のにおいに反応するため金属片には惑わされず、飼育コストが低く、訓練の成果をハンドラー間で引き継ぎやすいことも利点です。
課題
訓練と国際輸送、認定試験という長い準備が必要で、活動できる個体数には限りがあります。あくまで探知の手段であり、発見後の安全な処理は人間の専門チームが行います。
出典・参考資料
- 出典0068