一つの職業、五つの流派
祇園甲部は京舞井上流。宮川町・先斗町・上七軒・祇園東は若柳・尾上・花柳・藤間の日本舞踊です。それぞれが独自の系統と演目をもつ伝統なので、このノートは裁かずに記述します。
膝
日本舞踊の本や師匠が繰り返し言うのは、膝が柔らかく腰が低いままで、頭がまっすぐ進み、袖が跳ねないことです。舞妓ではそれがまだ作られている途中で、その見える努力が、観客の感じる美しさの一部だろうと予想しています。この問いを持って京都の劇場に座ったことはまだなく、そのための訪問です。
扇
扇は盃にも、手紙にも、雨にも、月にもなります。試されるのは、手首に仕事が見えないまま開けるかどうか。文化庁は京舞の能・人形浄瑠璃の根と、抑えた重い動きを説明し、井上流の人は「踊り」でなく「舞」と言います。これまで舞台で観た日本舞踊より扇が身体の近くにとどまるだろうと予想し、実際に見たものと照らします。
目と間
目線は身体より先に着きます。間は、観客が舞い手の本気を判断する場所です。この二つは、日本舞踊の最初の体験で訪問者が出会うものであり、舞妓が何年もかけるものでもあります。
京都でやること
10月の会かギオンコーナーにノートを持って座り、一曲について、扇が何をし、目がどこへ行ったかを書きます。そして実際に見たことでこのノートを書き直し、この版は予想の記録として残します。
