現地取材 06

五花街を歩くときに守りたいこと

一日で五つの花街を巡る道筋、通ってよい公道、入ってはいけない私道、そして通りが働く人のものになる時間帯。

夜のとても細い路地。灯りの列と、軒を連ねる木造の店
先斗町:川沿いのひとすじの細い路地。

一日の道筋

朝は上七軒。茶屋の一本道が静かで、隣の天満宮も開いています。昼は川を渡って先斗町へ。四条大橋から入り、三条の瓦の歌舞練場まで北へ歩きます。午後は五つでいちばん暮らしの匂いがする宮川町。夕方前に四条の北、祇園東の短い通り。日暮れどきに祇園甲部の花見小路。そして立ち去ります。通りはこれから仕事場になります。

公道と私道

花見小路は公道で、通れます。そこから入る祇園町南側の小路は私有地で、2019年から看板が撮影を禁じ、2024年から住民は観光客の立ち入り自体を控えるよう求めています。看板の1万円は地区協議会の掲示で法律上の罰金ではありません。抑止のためのもので、実際に抑止になっています。

時間帯

夕方5時ごろから、芸舞妓は置屋とお茶屋の間を歩きます。訪問者がいちばん居たい時間で、住民がいちばん行儀を求める時間です。脇へ寄る。誰も止めない。写真の構図のために戸口に立たない。それは誰かの家の玄関です。

先斗町は幅2メートル、宮川町は住まいです。声はよく通ります。2024年に住民が記者に語ったとおり、花街はテーマパークではなく、夜に閉まりもしません。

訪問後に

実際に歩いた時刻、看板を見つけた場所、現地で変わっていたことで、この道筋を書き直します。